商品開発の秘話。(3)
(昨日からの続き)
まず漬物の中でも梅干しやキムチ、らっきょうなどはなぜ好んで食べられるのか?を考えてみました。
共通点は、梅干しやキムチはフタを開ければすぐ食べれます。らっきょうについても袋からタッパーに出すことですぐ食べられます。
今でこそスライスや細かく刻んだたくあん製品が増えてきましたが当時はまだまだ一本ものや半分に切ったハーフタイプが主流で、そのタイプの場合、袋から出したのちに包丁で切るという手間が必要でした。
また、梅干しは熱中症対策とかクエン酸効果が知られており、らっきょうは血液をサラサラにする効果があるとも知られており、「食後に1粒食べよう」的な雰囲気がありました。
キムチの場合は発汗作用やスパイスが食欲増進につながる、などこれらは「食べる理由」が付け加えられていました。
その点については、たくあんの場合は逆に、食べすぎると喉が乾く、とか、高血圧が心配だから食べられないなど、どちらかというとマイナスイメージもあったんではないかと思いました。
しかも、それまでのパッケージデザインというと包材メーカーさんに勤めているデザイナーさんに描いてもらっていました。理由は包材を作るためなので「無料」でデザインしてくれていたからです。
デザイナーさんが悪いわけではなく、私たちがどういったデザインを描いてほしい、こうしたメッセージを伝えたい、こうした方々にこの商品を買ってもらいたく作っている、などの依頼をしてこなかったことが原因だと判明しました。
そしてまた明日に続く・・・
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