見出し画像

だからこそ、「天日干し」。

facebookからの思い出したくない9年前の思い出。

9年前の9月下旬頃、生産者の方ともう今年は大丈夫そうですね、
と小学校の運動会でお話した後、

10月に入って台風18号、19号と立て続けに
2つの台風の影響により大打撃を受けました。

畑の大根の芽は飛ばされたり、折れてしまったりと
あと影のない悲惨な光景が思い出されます。


いつもならどんなときでも記録として写真に納めていましたが、
さすがにあのときは写真と撮ることさえも申し訳なく、
できませんでした。


一部の畑は種のまき直しを行いましたが、
結果的には、収量が大きく減少してしまいました。


毎年気象状況に左右されるのが天日干し大根なのです。



気象条件によって品質が左右されるならば、

「機械乾燥をすればよいのでは?」


と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際にそう言われたこともいます。

実際に機械乾燥で大根を乾燥させたという話をきいたことが
ありますが、

・表面のみ乾燥し、中心部分が乾燥しにくい
・太いものと細いものとでは乾燥具合に違いが出る

そして、
「おいしくなかった」

そうです。

やはりじっくりゆっくり天日乾燥させることこそが
旨味を出すのだと思います。


また、現代では乾燥させるためのボイラーを炊くのには
相当な燃料が必要でとても実用的ではありませんし、
環境への負荷を考えると余計に実践すべきではないとも
私個人的にはそう思います。


生産者の方々の愛がいっぱい詰まった「天日干し大根」。

「天日干し」ならではの美味しさを最大限引き出せるように
これからも努力してまいります。


Special Thanks. Photo by Yuta Nakayama.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?