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本が好き!雑誌"& Premium"
雑誌 "& Premium"(アンドプレミアム)は楽しいです。
いろんな特集号があり、どれもよいと思うのですが、今回は "& Books" という本の特集。
![](https://assets.st-note.com/img/1720509866311-Rark7IjdK9.jpg?width=1200)
「暮らしと生き方の、読書案内。」と題されています。
表紙がうすーいオレンジ色に版画なのもオシャレですよね。マガジンハウス(出版社)がつくる雑誌はみんなセンスいいです。
いろんなひとの本棚紹介にはじまり、本から好きな一節をみんなが引用するコーナーははっとしました。
「深海に生きる魚族のやうに、自らが燃えなければ何処にも光はない」
歌人の穂村弘さんが引用しています。著者の明石さんは、25歳でハンセン病を発病し、当時は不治の病で隔離されて生きた人でした。
「彼らが荷車や納屋をめざしていちもくさんに走り出しても、お前は雷雲の下へ難を避けよ。」
アーティストの荒神明香さんが引用しています。森に住んだ哲人ソローは、雷が来たら安全な屋内に逃げるのではなく、雷雲の下に出ていく、と不条理なことを平気で言う。そこに「意味から逃れる」自由さをみた、と荒神さんはコメントしています。
"Everything is balance."
「おいしいとは何か?」についての稲田さんの言葉を、本屋の店主・作家の花田菜々子さんが引用しています。「極端な発想」に走らないためのいましめとして。
このコーナーだけでもとても魅力的でした。ほかにも写真やひとの暮らしぶりが垣間見えます。一冊あると長く楽しめる雑誌かも。
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