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歯に衣着せぬ

僕は小さい頃、思ったことを口に出す人間は偉いと思っていた。
何で大人は建前ばかりを話すのだろう。もっと思ったことを言えばいいのに。勘違いに勘違いを重ね、僕がこの世の中を変えてやるとまで考えている時もあった。

自分の可能性を信じていたというと聞こえは良いが、よく知らないことに関して大声で言うだけ。

歯に衣着せぬ。

そんな自分がかっこいいとさえ感じていた。外見的にではなく、内面というか「その生き方が」である。

これは全く褒められることではなくて、僕はただの気を遣えない人間だったということ。自分は思慮の足りない人間なだけであった。

もっと考えて言葉を発し、他人にどう受け取られるか、そう考えなければいけなかった。

それに自分が変えなくても世の中は変わっていくし、今回のコロナのようなことがあると変わらざるを得ない。

昔の自分に伝えたい、履き違えてはいけないと。

子供の頃は沢山の靴があり、なかなかきちんとした番いで履ける子供はいないのかもしれない。

ピエロのように、僕は履き違え続けていたんだ。

END
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