見出し画像

自信の見つけ方

仕事で自信を失ったのは、コロナ禍で職場が変わった時だった。自信喪失のトンネルが早く終わらないかなと渇望していた日々を今でも思いだす。それはまるで平均台を息を止めて走り抜けるような日々であった。自分の気持ちも周りの環境も感じないように、心に撥水加工をしていたが、やがてそれもはげ落ちるのも時間の問題だった。

「できることをしなさい」

もう心身がもたなくなる崖っぷちとところで転機となったのは、妻からの一言であった。それまで、仕事でできないことにばかり目を向けていた自分に気づいた。それからは、散歩に出ることから始め、書道、座禅、対話会など仕事以外のできることに目を向けた。できることはたくさんあって、共通していたのは「いま・ここ・自分」に気づくことだった。自分の苦しみや痛みに気づかないほうが楽だと思っていたが、苦しみや痛みと自分が同じではないと気づくことで、不思議と事態は好転していった。周りの人が見守ってくれたり、話を聞いてくれたりしたことに感謝できるようになった。今では毎朝の座禅と週末の散歩がなくてはならない習慣になっている。

人生は砂時計

人生を砂時計に例えれば、あの頃の自分は砂が落ちる穴の部分だけを見ていた。上の砂(やるべきこと)をいかに効率的に下に落とせるか、さらさらと大量に早く砂を落とすことが、人生の成功だと信じていた。しかし、砂時計は上の砂(未来)だけでなく、下に積もった砂(過去)もある。
砂時計をひっくり返せば、折り返しのように逆の流れになる。自分を責めているのも自分、信頼して励ましているのも自分であり、ひとつの視点だけにとらわれると見えなかったものが逆にすると見えてくる。

「できることをしなさい」
自信とは誰かからもらうのではなく、自分に備わっていたと気づいた時、自分を受け入れより深く信じ頼ることができる。自分自身への信頼が自信であると気づいた一言だった。

あなたの自信はどこにありますか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
#自信の見つけ方
#信頼
#できることをしなさい
#人生は砂時計
#座禅
#瞑想
#日々の大切な習慣

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?