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2021年5月の記事一覧
<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<27>
綾と初めての友達-小さな勇気
「何やってるの?」
声をかけてきたのは、横田優吾だった。あの、入園式の時にトイレと叫んだ子だ。
綾は一瞬顔を上げて彼の顔を見たが、すぐに視線を落としてしまった。
その様子を見て、優吾がさらに声をかけてくる。
「遊ばないの?」
首を傾げながら下から綾の顔を覗いてきた。それに抗うように、綾は視線を逸らす。
「なんで何もしゃべらないの? 痛いの?」
なおも話しかけ