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文房具【分度器】の英単語・雑学の紹介|三角関数も解説

きむっちです。

分度器が登場するまで
どのように角度が測定されていたのか、知りたくないですか?

また、分度器の歴史においては三角関数が大事になります。

この記事では
文房具の分度器の英単語・雑学を紹介していきます。

併せて、三角関数についても解説しています。

この記事を読んでいただくことで
分度器に対して深められることができますよ。

数学の三角関数についても振り返ることができますよ。

【この記事を読んでいただく前に】

この記事を読んでいただく前に
三角定規のことを知っておくとさらに面白くなりますよ。

三角定規の記事はこちら

分度器の歴史

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【分度器は紀元前から始まった】

分度器の歴史は古く、
古代ギリシャの天文学者「ヒッパルコス」によって分度器の原型が作られたとされています。

ヒッパルコスは現代にすべてつながる46星座の決定や春分点歳差を発見したことなど、様々な功績を残したと言われているんですよ。

その功績から人工衛星で「ヒッパルコス衛星」と名付けられたほどです。

実は分度器自体の始まりがはっきりしていないんですが、
分度器の原型は紀元前170年頃と言われていますよ。

紀元前の頃から天文学が発達してきて、
今では宇宙衛星が飛んでいたり、地球以外での生存につながっていると思うと、宇宙ってすごい存在感なのだと思ってしまいます。

【昔は分度器以外の方法で角度を測っていた】

分度器が登場する前には
三角測量という方法で角度を測っていたとされています。

三角測量というのは
すでにある一辺(長さ)と二箇所の角度から、
三角形の三番目の頂点として測定点を決定する方法なんですね。

これによって太陽や星の動きに合わせて
角度を測っていたとされています。

【日本での分度器の流通は江戸時代から】

ここで、
日本での分度器の歴史はかなり新しいものになります。

日本では
江戸時代には分度器がまだ広まっていなかったんですね。

なので、
当時は三角関数表を使って角度を測っていたとされています。

しかし、三角関数自体は非常に複雑になることが多いんですね。
学校で教わるのは覚えやすいものから始まっています。

特に三角定規だと
きれいな角度(30°、45°、60°、90°)で決まっているわけですが、
実際にはこの角度になることはなかなかありません。

0.1°ずれるだけでも
建築物などで大きな影響を及ぼすことだってあります。

そのようなことから、
分度器が伝わるまでは、建築などの寸法決めでは誤差が生じやすかったとされています。

分度器の名前の由来

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分度器という言葉を知っていても
実際にはどういう意味なのか、あまり知られていないんですね。

「分度」というのは
測り分けることなんですね。

そういったことから、
角度をはかり分ける道具ってことになります。

180°まで測れるものは「半円分度器」、
360°測れるものは「前年分度器」と言われているんですよ。

僕は
まだ360°分度器というのを見たことがないです笑

360°分度器の画像はこちら

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画像引用元:Amazon

分度器の英単語

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分度器は
英語で”protractor”です。

分度器は
180°になっているものが多いことから、
180 degree protractor"と言われることもありますよ。

日本語ぽく表すと
「プロトラクター」になります。

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【protractorの語源】

普段、
protractorって単語自体聞かないですよね。
英検1級以上の単語とされているくらいだから、学校でも教わることがないかもしれません。

ここから、
protractorの語源について解説していきます。

”protractor"は
”protract"に”-er"がついた単語なんですね。

さらに
”protract"を分解すると
”pro"と”tract"に分けることができます。

pro"は「前に」の接頭辞で、
tract"は「引っ張る」の意味になりますよ。

農業でよく使われるトラクター(tractor)も
「牽引する(引っ張る)ための車」として使われることをイメージするとわかりやすくなりますよね。

ここから
protract"で
前に引き伸ばす」という意味があります。

また、
-er”は
「~する人・モノ」という意味がありますよ。

つまり、
protractor”は
前に引き伸ばすもの」ということになるわけです。

この意味から、
protractor”は「前へ線を引くと角度がわかるもの」ということにつながり、
”protractor"は「分度器」という意味につながるんですね。

【protractorの英英の意味】

ネットの英英辞典では、
”protractor"は次のように表されています。

a piece of plastic in the shape of a half-circle, which is used for measuring and drawing angles

「半円状の形をしているプラスチック製のモノで、角度を測ったり描いたりするときに使われる」

引用元:protractor(ロングマン英英辞典)

【三角関数とは】

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ここから
三角関数について簡単に解説してきますね。

三角関数というのは
高校に入ってから学習することが多いですよね。

「サイン、コサイン、タンジェント」と言っていたものです。
これらを角度毎でまとめたものが三角関数表になります。

三角関数を習う前にピタゴラスの定理を習うことが多いですが、この定理も三角関数が使われる余弦定理の一部をピックアップしているんですね。

三角関数(サイン、コサイン、タンジェント)の図解はこちら

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実は三角関数はいろんな分野で使われているんですよ。
この記事では細かい解説は省略しますが、振り子の運動化学の機器分析の解析などでも三角関数が幅広く使われています。

そう言ったことから、
三角関数があるからこそ、今の技術がすさまじく発展してきているんですよ。

最後に

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角度を測るために発達してきた分度器。
今では便利機能が付いた分度器アプリがあるくらいです。

スマホでも角度が測れるくらいだから、
角度を測るという行為は建築の図面以外でも大きな変革があった文房具とも言えます。

分度器を使って、
自分の進む方向の角度を決めて、その方向に向けて引っ張っていくようにしていきたいところです。

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