見出し画像

-lyが付くと形容詞になる単語【その1:年月日・時間】

はじめに

ほとんどの単語について、形容詞に -ly が付くと副詞として使えるルールを習ってきたのではないのでしょうか。しかし、一部では -ly が付くと例外的に形容詞の意味を示すことがあります。
この記事では -ly が付くことで形容詞になる単語について紹介していきます。中でも年月日・時間などに関する単語はこの特徴にあてはまります。
そのため、この記事では年月日及び時間を表す単語で -ly が付くと形容詞になる単語を、雑学を入れながら紹介していきますので、この記事を通じて英語以外での意外性を共感いただければ嬉しい限りです。

-ly が付くと形容詞になる単語

ここから、-lyが付くと形容詞になる単語を、雑学を入れながら紹介していきます。

① day(1日) / daily(1日1回の)

画像1

一つ目は day です。dayは名詞で「(日の出から日の入りまでの)日中、(24時間の長さとしての)1日、一昼夜」などの意味があります。ちなみに1年間は365日と言われていますが、地球の公転が早いと調査されていることもあり、4年に一回は閏年と言われます。この記事は2020年に書いていて、今年は閏年になりますが、次の閏年は2024年で、今後も4年毎に続く予定です。

ここで、閏年のことについて少し触れていきます。私たちは閏年が当たり前と思っていますが、大昔はそうではなかったと言われています。ここから閏年が取り入れられたことについて書いていきます。
1年が365日というのは紀元前3000年頃に古代エジプト暦で決められたと言われています。このときは1年間ずっと365日とされていました。その後の調査で、紀元前49年頃に少しズレがあることを提唱されました。そのズレを調整するために今のように閏年を設けられるようになったと言われています。

ここから話を元に戻していきます。

day に -ly が付くと y が i に変わり、daily となります。形容詞で「毎日の、日刊の、日常の」です。

なお、名詞で「日刊新聞」、副詞で「日々」の意味も示します。

daily を使った英単語だと、daily management 「日常管理」などがあります。日常管理することで業務の進捗を把握し、遅れが出ないように対策することなどに用いられる手法となります。

daily に綴りが似た単語として dairy がありますが、意味が全く異なります。
dairy は名詞で「農業内の)搾乳、バター・チーズ製造場」、形容詞で「酪農の」という意味になります。

「日記」の場合には diary となります。なお、journal という単語でも「日記」を意味しますが、どちらかというと専門分野の雑誌や議事録などで使われることが多い英単語となります。

② week(1週間) / weekly(週1回の)

画像2

2つ目は week です。weekは名詞で「週(日曜日から土曜日までの7日間)、(土曜日や日曜日を除いた)週」で使われます。this week などのように使います。

ここで、週について触れていきます。今は一週間が7日間と決められているのですが、その歴史は古く、古代バビロニア(紀元前2004年から紀元前1595年頃)から1週間で7日と決められ、1年の中で毎週7日、14日、21日、28日を休日と決められたと言われています。ソビエトでは1929年頃に従来の週(週に7日)ではなく、週に5日とすることを取り入れるような動きがあったと言われていますが、国民から不評だったこともあり、今は世界中で一週間が7日間となっています。

話を戻していきます。

week に -ly が付くと、weekly となります。形容詞で「毎週の、1週1回の」です。a weekly wage で「週給」となります。月給制でない場合は週での給料を受け取ることもあるわけなのです。

また、名詞で「週刊雑誌、週報」、副詞で「毎週、週1回」と言う意味も示します。

③ month(1か月) / monthly(月1回の)

画像3

3つ目は month です。month は名詞で「(暦の上の)月、1か月」です。this month などのように使います。

ここから月暦のことについて触れていきます。元々暦というのは、月(moon)の満ち欠けの周期と、太陽の高度変化の周期などによって month という概念が生まれました。
一方で紀元前2900年頃に初めて太陽暦が採用されました。これは夏至(正確にはシリウスが太陽とともに東の空から昇ってくる日)を年の頭として1年を365日とし、年頭に3日間の祭日を置いてその後の360日を30日ずつ12か月とする暦法とされたのがきっかけと言われています。

話を元に戻していきます。

month に -ly が付くと、monthly となります。形容詞で「毎月の、1か月で1回の、1か月有効の」です。a monthly magazine で「月刊雑誌」となります。

また、名詞で「月刊刊行物、1か月分の定期券」、副詞で「毎月、月1回」と言う意味も示します。

 year(1年) / yearly(年1回の)

画像4

4つ目は year です。year は名詞で「年、年度、学年、(年齢の)歳、(年配などの)年齢、時代」であり、これまで書いてきた day, week, month と比べると幅広い意味を持つ単語となります。this month などのように使います。

ここから暦のことについて書いていきます。今は1か月で最大でも31日となっていて、12か月になってきましたが、昔はそうではなかったとされてい舞うs。先ほどまで書いてきた閏年のことに関連しますが、閏年の考えからが取り入れられなかったときには1年を13か月間にする考えもあったと言われています。また、昔は1か月で40日というような地域もあったため、世界間でばらつきがありました。このようなことが混在していたこともあり、最終的には閏年は4年に1回で、今のカレンダーにそって決められているのです。

話を元に戻していきます。

year に -ly が付くと、yearly となります。形容詞で「年1回の、年間の」です。a yearly event で「年間行事」となります。

また、名詞で「年1回の刊行物」、副詞で「年に1回、毎年」と言う意味も示します。

 time(時間) / timely(折よい)

画像5

最後の5つ目は time です。year は名詞で「(過去・現在・未来と続く)時・時間、時刻、標準時、時期、期日」などの幅広い意味を持つ単語となります。
また、形容詞として「時の、時間を記録する」、他動詞(動詞)として「(行動を)よい時機に合わせる、(電車などの)時間を定める、(競争などの)時間を計る、(ボールなどを)よいタイミングで打つ」などの意味があり、ここまで書いてきた day, week, month, year とは一線を引いたような英単語であります。

時間を計ると言えば「時計」が私たちの生活でも大きな役割を果たしています。ここでは時計の歴史について簡単に書いています。
今から何千年にも渡って時計は時間を計るものとして使われてきました。現在は1分を60秒とした六十進法を元にしていますが、そのように決められたのは紀元前約2000年前、すなわち今から4000年以上前と言われています。当時も時間の概念は非常に重要で、砂時計や日時計も取り入れられていたと言われています。

ここから話を戻していきます。

time に -ly が付くと、timely となります。形容詞で「時を得た、折よい」です。ここまで書いてきた4つの単語と違って、timely の場合には動詞の意味合いが強い形容詞となっているのが特徴です。
a timely hit で「タイムリーヒット」となります。野球でもよく使われている言葉で、三塁側にランナーがいたときにヒットなどを打つとタイムリーヒットとよく言われることがあります。

また、副詞で「折よく」と言う意味も示します。timely は名詞では使えません。

まとめ

ここまで書いてきたことを表にまとめました。年月日の単位を表す単語は形容詞でも使えることがあると覚えておけば理解しやすいかもしれません。

コメント 2020-06-11 172717

なお、表の中では形容詞の意味に沿った主な品詞や意味を書いております。詳細については記事の内容を再度確認いただければと思います。

次の記事では、年月日以外の英単語についても、なるべく雑学を入れながら紹介できればと思っております。

画像引用元:Pixabay
情報引用元:Weblio


記事を読んでいただくだけでも大変嬉しいことではありますが、宜しければサポートいただけますとさらに嬉しいです。よろしくお願いいたします。