vol.3 BtoB企業がサイトリニューアルする時、どうやって制作会社を選べば良い?
こんにちは。BtoBマーケティング コンテンツ コンサルタントの宮﨑晃彦です。2019年8月に『 [デジタル+オフライン] BtoB企業のためのマーケティングコンテンツ制作ガイド』を出版。前回のnote記事では、営業活動がうまくいっているBtoB企業とうまくいっていない企業の特徴をお話しました。
うまくいっている企業の特徴のポイントの一つとして「制作は適正な予算をつけて、専門のパートナー企業に「アウトソー ス」していることが挙げられます。
今回は、その前提のもと、BtoB企業がサイトリニューアルを考えた時、どのようにアウトソース先の制作会社を選べば良いのかについてお話します。
基礎知識:制作コスト相場と注意点
サイトの規模(掲載ページ数)によりますが、マーケティングプラットフォームとしてのWebサイトを構築するには100万円~ 300万円程度、期間は3カ月~半年程度が一般的です(対象ページ数が多い場合はもっと高額、長期間になる場合もあります)。「もっと安い費用で可能」という制作会社(者)や、構築サービスなども存在しますが、それらは実質、単なるデザインリニューアルで、残念ながら販促や営業的な効果はほぼ得られません。
これまでのBtoB企業、中堅中小や地方においては「知り合いの業者にとにかく安く作ってもらった」というケースが多いのですが、その多くはSEO対策も実施されておらず、掲載情報も社内から渡した資料がそのまま掲載されているだけ、作った後も放置され、結果としては「安物買いの銭失い」となってしまっています。コーポレートWebサイトはすべてのマーケティング活動の基盤であり、経営者は適正な投資を行う必要があります。
アウトソース先の選び方
複数の制作会社からリニューアル提案と見積をもらう、いわゆるコンペを実施しても、社内の選定基準があやふやだと結局、「コスト」で選んでしまいがちです。しかしその一見安いコスト見積には、さまざまな制約条件が付けられています。そのため、コストだけで選定すると、いざ実施してみると何か要望するごとに追加費用が必要になる、そもそも対応してもらえないなどのリスクをはらみます。また、「見た目(デザイン案)」もわかりやすいので選定の際の基準にしがちですが、これまた危険です。もちろん見た目は重要ですが、それだけでは営業課題は解決できません。
このリスクを防ぐには、以下の順序で進める必要があります。
1. コンペ前に社内で精査しておくべき事項
① リニューアルの目的を明確にする
② 対象顧客を明確にする
③ 現状の課題を見極める
④ リニューアル範囲を定める
2. 同条件で提案と見積をもらう~ RFP(提案依頼書)に記載すべき事項
⑤ 現状コンテンツの棚卸し作業
⑥ 新規コンテンツの制作作業
⑦ RFP記載事項
3. コンペ時にアウトソース先に確認しておくべき事項
⑧ BtoBの知見はあるか?(同業界での実績)
⑨ 制作体制はどうなっているか?
⑩ SEO対策の実施項目を明らかにしてくれるか?
⑪ マーケティング実施のためにMAを導入可能か?
⑫ 公開後、どのように運用をサポートしてくれるか?
この12点のポイントについて、詳しくは『 [デジタル+オフライン] BtoB企業のためのマーケティングコンテンツ制作ガイド』に掲載しています。「もっと知りたい!」という方はぜひご覧ください。
ーつづくー
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