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vol.1 飲食店が、英語力アップで得られる5つのメリット

■「接客英会話」は「日常英会話」よりはるかに簡単

「今までは自分のカウンターに外国人が来ると「やばいっ!」と思って逃げていましたが、レッスンを受けてからは、『やった!英語がしゃべれる!』と思えるようになりました」
こちらは弊社の接客英会話レッスンを受けられた、鉄板焼き店で働く方からいただいた感想です。
生徒さんが英語で接客をすることに前向きになっていく姿を拝見するのが、講師として一番嬉しい瞬間です。

はじめまして、内木美樹と申します。飲食店に特化した接客英会話レッスンを行う「株式会社華ひらく」を経営しています。19 歳でアメリカのネバダ州にある短大に留学し、卒業後に現地のカジノホテルでウェイトレスとして就職した経験を元に事業を行っています。2019年12月に「英語に強い飲食店になる。」を出版しました。

さて、前述の生徒さんの様に、海外からのお客様が来店されると、「げげっ、どうしよう」と困ったり焦ってしまう方、多くいらっしゃるのではないでしょうか?

そのお気持ち、とってもよくわかります。と言いますのも、今でこそ偉そうに講師として接客英会話レッスンをしている私ですが、まだ英語がままならない状態にもかかわらずアメリカで働き始めたころは、毎日恐怖心でいっぱいでした。

「恥をかきたくない」
「英語ができない子と思われたくない」

という見栄が、自分でハードルを高くしてしまっていました。
でも、ある時気づいたのです。 人は、先が見えないものに対して恐怖心を抱くと。そう、次のたった 2 つのことが事前にわかっていれば、恐怖心は軽減できるのです。

①自分が英語で何を言えばいいか
②お客様から何を聞かれているか

これは、弊社のレッスンを受けられている生徒さんも同様に感じていることです。
「何名様ですか?」「お決まりですか?」「お皿をおさげして もよろしいですか?」を英語でなんと言えばいいかわかっていれば、突然海外からお客様がお見えになっても、これまでのように恐れる気持ちはなくなります。

レッスン内で最低限の接客英会話を覚えると、

「このフレーズ、今日から使えるじゃん♪次に海外のお客 さんが来たら早速言ってみよう!」

「忘れないうちに使いたいなぁ。早く海外のお客さん来ないかなー」

と、冒頭でご紹介した生徒さん同様、海外からのお客様の来店を楽しみにできるようになれるのです。

これは「飲食店に限定した接客英会話」だからこそなせる業です。もしこれが「日常英会話」であれば、そうは簡単にいきません。なぜなら、「日常英会話」は話題の幅がとてつもなく広いからです。
季節、趣味、ニュース、旅行、テレビ、家族、健康、仕事、 食事、ファッション、政治など、あらゆるジャンルが入ってくるため、日本にいて「日常英会話」を習得するには、何年もコツコツと継続して勉強する覚悟が必要になります。

しかし、「飲食店に限定した接客英会話」は数が限られています。飲食店内で使う英語はそれほど多くありませんし、 必要なものを選び、毎日繰り返し使っていただければ、たった数ヶ月でスムーズに英語で接客できるようになります。

実際、弊社のレッスンを受けられた方の中には、本当に英語が苦手で、「work」がどういう意味かすらわからないとい う方もいらっしゃいました。しかし、1 回 60 分、週 1 日のレッスンを受けられたら、3 ヶ月後には「いらっしゃいませ」〜「お越し下さりありがとうございました」までの 20 以上の接客英会話を全て覚え、何も見ないでも言えるようになりました。それどころか、「これは何?」「何が入っているの?」というよくある質問にも、英語で受け答えできるようになったのです。

このように、お客様から聞かれることやこちらが質問する英語を予め知っていれば、海外からのお客様に対して漠然と抱いていた恐怖心は打ち消すことができます。そして、必要な英語だけに絞って勉強すれば、たった数ヶ月でスラスラと接客できるようになれるのです。「今まで英会話の本を買って勉強したり、英会話スクール に通ったけど、どれも長続きしなかった......」という方、少しわくわくしてきませんか?

■外国人客増加でお店が得られる5つのメリット

え?海外からのお客様がお店に来てないから、英語なんて必要ない?

それは、もしかしたらお店の集客に対する準備不足が原因かもしれませんよ?海外からのお客様にとって、入りやすい飲食店と入りにくい飲食店には、明確な差があります。入りやすいお店に必要な要素を満たせば、海外からのお客様に選ばれるお店になるかもしれません。

え?別に外国人に来てほしいなんて思っていない?

お店が毎日日本人客で満席状態であれば、確かにそうかもしれませんね......。でも、もしまだお店にお客様を受け入れる余裕がある、もしくは、今後の日本の人口減少や高齢化を心配されているの
であれば、ぜひこちらをご覧下さい。

〈海外からのお客様の増加によるお店の5つのメリット〉
1 客数が上がる
2 売上が上がる
3 利益が出る
4 採用時に他社(他店)との差別化を図れる
5 外国人を雇用しやすくなる

最初の 3 つに関しては、もうおわかりですよね? 

単純に、客数が上がれば売上が上がります。 

特に旅行客は「現地でおいしいものをたくさん食べる」ことも旅の楽しみの 1 つとされていますので、日本人客よりも たくさん注文する傾向にあります。

そして、4 番目の「採用時に他社(他店)との差別化を図 れる」についてですが、「海外からのお客様に人気のお店」 というのは 1 つのブランドになります。
特に、語学が堪能な方、仕事への向上心が高い方にとっては、「弊社の飲食店は海外からのお客様に人気が高く、お店 5 割を占める時もあります」という企業 PR が、就職や転職の際に魅力の 1 つとして映ることは間違いありません。

最後に、5 番目の「外国人を雇用しやすくなる」について。 海外からのお客様が多く来店されれば、スタッフは自然と外国人と接する機会が増えるので、外国人スタッフを雇用した際も、コミュニケーション不足に陥るリスクが減ります。

飲食店を運営しているとある大手企業では、日本人の採用が難しいので外国人雇用を始めたものの、現場の日本人スタッフとうまくコミュニケーションがとれず、1 ヶ月もたたずに辞めて行ってしまうというお話を人事の方から聞きました。現場の日本人スタッフがもっと英語を話せれば、せっかく入社してくれた外国人は辞めずにすんだかもしれないと、 悔しそうにおっしゃっていたのが印象的でした。

このように、海外からのお客様が増えることで、お店の可能性がもっともっと広がるのです。さあ、お店の未来にわくわくしてきませんか?

■適切な英語メニューの導入で、売上がUPする

え?海外からのお客様は全然食べないで帰っちゃう?

海外のお客様が飲食店で注文しない、なんてことはありません。特に旅行客であれば、せっかく日本に来たのですから、 日本で食を楽しみたいと考えているはずです。

では、なぜ海外からのお客様はほとんど頼まずにお店を出てしまうのでしょうか?
それにはこのような原因が考えられます。

●日本語のメニューしかないので字が読めず、注文できない
●英語のメニューはあるが、英語が間違っている(不思議 な英語になっている)ので、怖くて注文できない (例:きつねうどん→fox udon)
●英語のメニューはあるが、写真や詳細が書かれていないので、どんなものかわからず注文しづらい
●お店がクレジットカードに対応していないので、持っている現金内の金額しか使えない

もし該当しているものが 1 つでもあれば、そちらを改善することでもっとご注文いただけるようになるかもしれません。

この記事や書籍を通じて、少しでも皆様のお店のお役に立てれば嬉しいです。
次回は「英語に強い飲食店になる。」ための具体的な方法をご紹介します!

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Profile:内木美樹(うちき・みき
株式会社華ひらく 代表取締役
飲食店専門の英語講師/飲食店インバウンドコンサルタント/インバウンド接客セミナー講師/ライター

1982年横浜生まれ。
高校卒業後、アメリカのTruckee Meadows Community Collegeに留学。
卒業後、ネバダ州にあるカジノで有名な国際ホテル Peppermill Resort Hotel にウエイトレスとして勤務。
職場には日本人が一人もいない環境の中、マネージャーから「No. 1ウエイトレス」と称される。

帰国後、2010年に株式会社華ひらくを立ち上げ、飲食店に特化した接客英語レッスンを展開。
どんなに英語が苦手な人でも、半年で接客英語がペラペラに話せるようになる独自のメソッドを開発。
「実践練習が多いので自信につながった」「外国人客の来店が楽しみになった」と受講生から高い評価を得ている。

「No Fun, No Gain(楽しいから成長できる)」をモットーに、常に笑顔と笑いの溢れるレッスンを心がけている。上場企業や老舗有名店等取引先多数。
外国人客にも笑顔で堂々と接客できる飲食店を増やし、日本のファンを世界中に増やすことをミッションに掲げている。
大学での授業や商工会議所でのセミナー等幅広く活躍中。
ラジオや新聞、テレビなど、メディア出演多数。
2児の母。趣味はシルク・ド・ソレイユを観に行くこと。

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