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足もとの色

夏を迎える前に、浴衣に合わせる大人の下駄が欲しいと探していたところ、
Instagramを通して 「丸屋履物店」さんのことを知り、出かけてきました。

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店内に入る前から鼻緒と台座の数に目がハート♥️
あらかじめ、サイトでチェックしていた烏表の舟底の台座を即決しましたが、考えなしで行っていたら相当迷っていたはず。

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台が渋めなので、鼻緒は悩んでいました。

シンプルにしてしまうと私らしくないかな。

濃紺の地に白上げの柄でシンプルな浴衣なので、ほんのり優しい雰囲気を出そうと、薄桃の結城紬の鼻緒にしました。

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烏表の下駄は通年きものにも合わせられるし、さらには浴衣で素足もOKだそうです。紬に下駄でお出かけだなんておしゃれ!


それから以前、加賀友禅のワークショップで自ら彩色し、地色も好みの色に染めてもらった鼻緒を持参。
兼ねてからミントグリーンの台座を合わせたい!という夢がこの日、叶いました😍

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洋服はベーシックカラーが多いので、差し色を楽しむ程度ですが、着物は履き物さえも色や柄の組み合わせを楽しめるのですね。どうしましょう困っちゃう〜❣️(困ってない)。

それでもやはり洋服の色合わせのようにシンプルな色が多いきものの装い。足もとに色を挿すことで少し雰囲気が変わりそうです^ ^


その場ですげ替えをしてくださいます。

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慶応元年(1865年)から続く履物屋さん。

鼻緒をすげ替えてずっと履き続けること。そして、その「持続可能」を叶えるお店が、昔は当たり前のように身近にあったのですね。

もう一度、ものを大切にする社会を。

日本は万物に神が宿る付喪神信仰のある国。

私の根っこにあるこの気持ちにふたをせず、少しずつエシカルな暮らしが無意識でできるようになりたいなと思った帰り道でした。



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