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その黄色、なに色でしょう

最近、さらに着物のお楽しみが満喫できる本をゲット。

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「配色事典 応用編」(青幻社ビジュアル文庫シリーズ)

1か月ごとの配色例が何パターンも載っているので、自分が持っている着物や帯と照らし合わせることができます。

例えば明日、黄色の着物を着たいなら、11月に記載されている配色例を参考に帯や小物の色合わせをすると、春のイメージが強い色も冬の装いに。

さらに、この本には色票、カラーチップがついています。

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一番端を切り取って……

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着物や帯の上に合わせて、色を探ります。

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どの色が近いかカラーチップを置いてみると、真実の色が見えてきます。

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ぴたりとまではいかないけれど、だいぶ近いような気がします!

94……裏葉色(glaucous green)

101……千草鼠(artemisia green)

ちなみにglaucousは「白い粉で覆われた」、artemisiaは「ヨモギ」の意。なるほど!

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この「セントーレア ギムノカルバ」を思い出しました。何年か前に、あまりにも美しくて道路脇の花壇の写真を撮ったものです。一年中枯れることがなく、初夏にはピンクの花が咲くそうです。葉も雪の結晶のような美しさ。帯の文様の色とそっくり!

和名だけではピンとこないこともある世代です。でもそんな私も着物を楽しんでいいですよね!?

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この着物も探りますよ〜。私は薄黄だと思って着ていました。

が!

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42……蒸栗色(sulphur yellow)

sulphurとは「硫黄」の意。

ちなみにCMYK値も紹介されていて、この色はC4+M4+Y28+K0で構成されています。なるほど、シアンとマゼンダも入っているからベージュがかった淡い黄色だったのね。

このカラーチップ、手帳に忍ばせておくとこれまた便利。例えば不意に出会った和装小物のセールなど。帯揚げや帯締めもこれなら思っていた色と違った!という不手際なく買えると思うのですが、いかがでしょう。

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この着物と帯のコーディネートに147梅紫の帯締めを効かせたら素敵かも……。といつでもどこでも楽しんでいます。

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