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理想のヒト

理想とするヒトは誰ですか?

時々ふと考えるのですが、すぐさま具体的なヒトを思い浮かべることができません。

それこそ素敵なヒト、憧れのヒト、尊敬するヒトはいます。世の中には魅力的なヒトで溢れてる!

でも

理想のヒト

と言われると、私がそのヒトになりたいかということを基準にするからか、一人だけのような気がします。そして、そのヒトになりたいということは自分を否定することにならないかと。

だから答えに困窮します。

けれど、ついに出会ってしまいました。

ひとめ見た瞬間、

無条件に、反射的に「わたし、こんな女性になりたい」という想いに。

でもそれは、ヒトではなく帯でした。とても不思議なのですが、心から、ああこんな女性として生きていきたいと思いました。

私の理想のヒトは、身体の真ん中を支える美しき装束にありました。

もう迷うことなく求めることに。

店頭で撮った写真を時々眺めています。そのたびにこんな女性でありたいという思いで胸が詰まります。

帯の写真を見るたびに、今必要なこと、そして手放すこと。守るもの、感謝することが浮かびます。

そしてまもなく、わたしの道しるべとなるであろう理想のヒトが届きます。

まもなく、わたしのもとへ。

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