生かすも殺すも髪次第【キルモノ vol.44】
キルモノ vol.44
生かすも殺すも髪次第
あとがきと文明開化のこと
ここ最近、お仕事で日本の化粧について調べる(というか、実践してみる)機会がありまして
その時、ハタ!と気付いたんですよね。
白と赤と黒しか無い!!
私たちは当たり前のように、いろんな色の化粧品に囲まれています。
影をつけるなら、自分の肌より少し暗めな色。
自然に見えることが第一というか、それが当たり前の化粧で育った私にとっては 白赤黒の世界はとても新鮮でした。
3色しか使わないからと言って、のっぺりしている訳ではなくて 薄めの赤を混ぜた白粉でノーズシャドウの位置に「鼻立て」をしたり
頬紅も付けますし 立体的なのです。
想像するに、電気のない今よりももっと暗い家の中で 黒髪に白い肌がぼうっと浮かび上がる様子はとても綺麗だったんじゃないかな…。と。
そしてほんのりとついた頬紅や唇の赤が女性らしさを表してたのかなー。と。
そして同時に、日本のお化粧はやはりまじない、呪術的な意味合いもあったことから 時代が下っても花嫁さんは白無垢で顔も体も白くして「この世のものではない」意味があったりしたようですし
通過儀礼的な眉剃り、お歯黒など 独自すぎる習慣が本当に面白いなとおもうのです。
そりゃあ、来日した外国人びっくりするよね。
みんなちょんまげだし日本髪だし、なんか女は歯が黒いしw
そこで、一気に西欧化した日本政府の努力もすごいなと思うけど ちょっともったいなかったですよね。
今も当たり前に当時の風習が混在してたら面白かったのにな。
考えれば考えるほど、明治維新と文明開化と それについて行った民衆ってすごい。
そんな、生活というか美意識が180度転換することって 現代だとほぼあり得ないですし。
こんな事をぼんやり考えつつ、あっという間に年末でした。
前半の髪型の話は、なんか上手くお伝えするのが難しいなー。
髪型によって、ほんとにイメージがガラッと変わるので 上手く使えると引き出しが増えて楽しいはずなのです。(でもアレンジ出来なくて悩む方多いですよね。難しいなあ…)
単純に、結ぶ位置を変えるだけでも変わるので
元気な感じなら高め
落ち着かせたかったら低め
しっとりとサイドに寄せる とかね。ひとつ結びでもバリエーションは出来るはず。
あとは帽子やヘアアクセを合わせればコーデにまとまりが出しやすくなりますよ♪
まあ、そんな感じのことを言いたかっただけです。
次回も成人式後で抜け殻になってそうですが なるべく15日発行出来るように頑張ります。
本年もみなさまお読みくださりありがとうございました!
あ。今回の号、お写真使わせてくださった皆様もどうもありがとうございました。
ヘアスタイル悩んだら、私のインスタにもいろんな方の着物ヘアがたくさん載っております。ぜひ合わせて見てみてくださいね〜♡
ではでは、来年のキルモノもどうぞ宜しくお願いします。よいお正月キモノライフを♪