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帯について考える。【キルモノvol.52】

キルモノvol.52

帯について考える。

編集後記

今回も遅くなりました!
帯について調べ出すと意外と止まらず、しかも大抵において答えが出ない。笑
諸説ありっていうか、帯についてのみの研究って多分少なくて 私がさらっと調べたくらいでは全然わかんないのだ。
ただ、お太鼓結びについては記事を作った後に論文を見つけまして どうやら亀戸天神のお太鼓橋のお披露目〜より100年ほど前からお太鼓結びらしきものはあったようですね。
普及したのが亀戸天神のお太鼓橋お披露目の時だったってことかもなあ…。
それにしても。
広まったのがどっちの時だとしても、これだけ長い間支持されてる帯結びってマジでなんなんだと。
補助紐(帯揚げ帯締め帯枕など)が加わって、さらにおしゃれの幅も広まった上に 崩れにくいというのが魅力だったのだろうか。
本当に最初のお太鼓結びは、おそらく補助紐もそんなに使わなかったのではないかと思われる。
一体いつから?そして誰があんなにアイテムを増やしたのか?
ちなみに、「背負い揚げ(しょいあげ)」についての研究もしたいのだがなかなか進まない。
背負い揚げというのは、その時によって帯揚げの事であり、また帯枕を指すこともある。
どの時代にどう呼ばれてたのかとか調べたいのだ。

昭和12年主婦之友新年付録號花嫁さん全集より

これは帯枕のことを指してますね。
帯枕についても、研究したら楽しいんじゃないかなあ…。改良枕ってやたらあるよね。
かえって使い方が複雑になる気がしなくもないと私は思うのだけれど。(改良枕とか作り帯とか苦手w)

それだけ、昔から帯結びは面倒なものだったのか?
だったらなんで無くそうとしなかったのか?

利便性より美意識なのか。
おしゃれは我慢。って誰が言ったんだろう。

どんどんフォーマルと普段着、つまりハレとケの境目が曖昧になり
いつでもどこでも運動着のように伸びる布、痛くない履き物(まあ私もヒール無理な人だけど)
なんか無難な感じにしとけばいいよね的な空気。
男らしく、女らしくっていうのもなんだか大っぴらに言えないし、
そして現代人は我慢ができない。

100年以上前の人たちの方がよっぽどお洒落だよなあと思う。

帯の話からだいぶ逸れた。

現代だったら帯がなくたって、衣服を留めるためのものはたくさんある。それでも帯は無くならない。
装飾としての帯は今でも魅力的だし、
成人式向けの帯結びは毎年流行りもある。

帯がなくなったら、和服ならではの魅力は薄れるし、帯はそれほど大きい役割がある。不思議だよねえ。

つくづく、着物って面白い。

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キモノキイキイ 着物沼のじぞう
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