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琉球紬 花織(はなおり)

こんにちは。
日に日に暖かくなり、春のおとずれを感じます。
以前、白鷹お召と塩沢お召について書かせていただいた時に少しふれましたが、着物を仕立てていただく際は3ヶ月ほどお時間をいただいています。今の時期に「仕立ててすぐに着たい!」となると、単衣(ひとえ)の着物、または、夏の着物となります。少し暑くなってきた頃~盛夏~秋を感じ始める頃に活躍する着物です。
そこで、全国の紬のご紹介は、日本の最南端、沖縄から始めたいと思います。
沖縄の紬は、柄で織られた地域がわかり、歴史と郷土愛を感じます。かといって特徴が強すぎるわけでもなく、色数をおさえたものも増えてきています。着物、帯、小物のコーディネートでイメージが大きく変わる、着物のおしゃれの醍醐味を味わえるアイテムです。

【花織】
花織は、<浮き織>とよばれる刺繍のようにみえる織り方が特徴です。紬の中では、とても”つや”を感じます。浮き織の織り方(=柄)も地域によってちがいます。それらは弧を描いているものもあり、縦の直線(=糸)と横の直線(=糸)でどうやって弧になるの?とぐぐっと引き付けられます。
また、琉球王朝時代は、<王族のみ>や<まつり事のみ>と、限られた人々しか着ることを許されなかった織物です。そのため、国外へ出されることがなかった織物でもあります。

特有の織り方を持っている地域です。

・朱里花織(しゅりはなおり)
・読谷山花織(ゆんたんざはなおり)
・南風原花織(はえばるはなおり)
・知花花織(ちばなはなおり)
・与那国花織(よなぐにはなおり)

朱里花織は、ロートン織といわれるものもあります。琉球王朝時代、王朝の人々のみ着用を許されていたといわれています。両面使える両面織もあり、とても美しい織物です。普段着の着物にしておくのはもったいな気がします。下の写真は、ロートン織の帯です。(3/24~3/28限定商品です)

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嬉しいことに、こちらの帯はぐんまシルクで織られていました。

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花織の中には、戦後に一度途絶えてしまったものもあります。しかし、現代の花織としてよみがえりました。貴重な織物と言われていますが、素敵な作品を生み出してくださる作家さんもよく目にします。伝統を守りながら変わっていく【花織】、覚えていただけるとうれしいです。


晴れの日きもの専門店 小川屋
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