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日本人の「もったいない」も、SDGs!

何で、茶道を学んでいるの?

過日、上質なボカシの長襦袢をお誂えいただいた文恵さまへ、「お仕立て上がりました!」とカミさんが連絡を入れました。早速お立ち寄り頂き、出来上がったお襦袢をご覧いただき、ご満悦のご様子でした。

そして、奥のアンティークテーブルでくつろいで頂きながら、着物談義となりました。
文恵さんは、茶道(裏千家)を学ばれているためにこのお襦袢のご用命でしたので、「何でお茶をなさっているのですか?」とお尋ねしてみました。
答えは、「着物を着たいと思ったので、着物を着るお稽古ごとを探していました。」…とのこと。踊りも視野にあったそうですが、お茶のお稽古ごとを選択されたようです。


着物がみちびく”もったいない”の話

そして、笑顔でこうおっしゃいました。「タンスの中の着物がもったいないので、着物を着るお稽古をさがしていました。そして、茶道に出会えてとっても楽しいです。」…と。   

僕は、「何でタンスの中の着物が、勿体ないと思ったのですか?」とお尋ねしました。しばし、沈黙があり、「そうですね~。10年、15年前位からでしょうか、、。あっ、思い出しました!!振袖を購入する際に、問屋さんみたいな展示場に母と行った時のことを。」

「へーー、そこで何があったのですか?」とお尋ねすると、「はい、振袖の値段を見てびっくり❣ こんなに高価なものなんだと。そのお振袖は一回キリ。あと母が作ってくれた訪問着などもほとんど袖を通していないので、素直に着物を着ないのはもったいないと思いました。」とのことです。


”もったいない”の世界観。

このように、日常の中でも使っている「もったいない」という言葉。それこそが、今提唱されている「SDGs」でもあります。
そこで今回、一緒に「もったいない」という言葉について探求してみましょう!

「ウィキペディア」より引用
もったいない(勿体無い)とは、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している、日本語の単語である。「勿体無い」は、もともと「不都合である」、「かたじけない」などの意味で使用されていた。現在では、それらから転じて、一般的に「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」状態やそのような状態にしてしまう行為を、戒める意味で使用される。

「GOO辞書」より引用
1 )有用なのにそのままにしておいたり、むだにしてしまったりするのが惜しい。「捨てるのは勿体ない」「使わないでおくには勿体ない・勿体ない人物」
2) 身に過ぎておそれ多い。かたじけない。「勿体ないお褒めのお言葉」
3 )不都合である。ふとどきである。もってのほかである。

アフリカ人女性として初のノーベル賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイさんは、「もったいない」という日本語を知り、「ものを大切にし、心豊かに生きてきた日本人の心・生き方そのものだ。」と感激されたそうです。

日本人の「もったいない」は、SDGsの極み

和の國では、「着物は、100年前からSDGs!」を提唱していますが、日本古来よりあるモノを大事にする言葉≒「もったいない」という精神こそ、全世界に誇れる持続可能であり、サステナビリティであるという事が言えるでしょう。

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最後に・・・。

文恵さんはこうもおっしゃいました。
「洋服は毛玉がついたり、このように袖口がのびたりしますが、着物はそんなことありません。いつもきっちりして、気持ちいいです。」…と。

大変で、面倒で、着付けもセットもお金がかかると言われる着物。
しかし、その着物の中に、もっと大切な日本人の心が含まれているのかもしれません。。。


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