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映画#16『トランスフォーマー』

『トランスフォーマー』(原題:"Transformers")
監督:マイケル・ベイ
脚本:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ベイ、ブライアン・ゴールドナー、マーク・ヴァーラディアン
出演:シャイア・ラブーフ、タイリース・ギブソン、ジョシュ・デュアメル、アンソニー・アンダーソン、ミーガン・フォックス、他
製作会社:ドリームワークス、パラマウント・ピクチャーズ
配給会社:パラマウント・ピクチャーズ
公開日:2007年7月3日(米国)
上映時間:143分


オートボット、ディセプティコン、そして人類の戦いの幕開け

車、トラック、戦闘機、戦車、ヘリコプターが一瞬で「機械の戦士」へ。
男のロマンの塊とも言える『トランスフォーマー』シリーズ、その実写映画化の記念すべき第一作だ。

久しぶりに鑑賞したけど、2007年でこのクオリティは本当に凄すぎる。今見ても全く違和感がないほどの圧倒的CG技術だと思う。

今作における主人公は誰なのか…今作の重要な鍵を握る少年のサム?部隊を率いていたレノックス?オートボットのリーダーであるオプティマス?サムが最初に出会ったオートボットのバンブルビー

敢えて言おう、全員であると。
こういったSFのバトル物は「ストーリーが稚拙」とか「人間ドラマの必要性がない」とか言われがちだが、今作は全体的に整っていたように感じた。

個人的にサムの演技がとても良かった。いつもそそっかしいけれど、ヒロインのミカエラには積極的な所など…「うわぁ高校生だなぁ青春だなぁ」と思う去年までその高校生だった18歳の私でございまする。

肝心のオートボット(味方側のトランスフォーマー)たちのキャラクターもとても個性的。いつも冷静で頼りになる隊長のオプティマス、言葉は出せないけれどとてもユーモラスなバンブルビー、お調子者のジャズ、人間嫌いなアイアンハイド、ちょっとノンデリなラチェット…命を賭けて戦う彼らは「戦士」だが、それぞれがいいキャラクターをしているなぁといつも思う。

そんな彼らに対抗するのがディセプティコン。比較的色鮮やかな配色のオートボットに対して、基本的に配色は黒が基調、顔のデザインも禍々しいのが特徴だ。

オプティマスの宿敵(にして実は兄弟)のメガトロンを中心に「キューブ」なる高次元エネルギーの塊のようなものを狙い、この力を使って地球を征服しようと目論んでいた。

車やトレーラーに変形するオートボットと違い、ヘリコプター、戦闘機、戦車、果てには地雷除去車にも変形するのがディセプティコン。ただ仲間同士の絆などは存在しないも同然。ただひたすらにリーダーのメガトロンに忠誠を誓うのみなのである。

ちなみに一番好きなのはコイツ。スタースクリーム。
戦闘機に変形するのがすげーかっこいい。空中戦だと無双するのもっと好き。

最終的にオートボット&人類とディセプティコンは街で「キューブ」を巡り決戦に臨む。この時のスタースクリームとメガトロンの無双感たるや。ボーンクラッシャーを瞬殺していたオプティマスがあんなにやられるとはどんだけ強いんだ破壊大帝。

とまぁ最終的にメガトロンはサムにキューブを押し付けられ、エネルギー過多で破壊される。だいぶ呆気ない気もするが。
しかし安心してほしい。次回作で普通に蘇るので

こうして人類とオートボットは勝利した。しかし一人生き延びたスタースクリームはどこかへ飛び去っていき…というエンディングで物語の幕は閉じた。


総評

全体的に軍の介入などがあり、アメリカ色が強いなぁとも感じた。
でも細かい設定や難解なストーリーなどはなく、ただひたすらにトランスフォーマーたちの戦いが映される。しかしこれがこのシリーズの理想系とも言えるだろう。ポップコーンムービーとしては大成功だ。

次回作『トランスフォーマー リベンジ』が個人的に最高傑作と以前まで思っていたが、この初代トランスフォーマーも中々に面白かった。
あと主題歌の「リンキン・パーク」の「What I've Done」が染みる。オプティマスが夕焼けを眺めながら「My name is Optimus Prime.」という台詞から流れるのがとても粋。

それではまた!

参考


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