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映画#25『ジュラシック・ワールド』


『ジュラシック・ワールド』
(Jurassic World)

監督:コリン・トレヴォロウ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ヴィンセント・シンプキンス、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン、オーマル・シー、他
製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ、アンブリン・エンターテインメント、レジェンダリー・ピクチャーズ、ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
公開:2015年6月12日(米国)8月5日(日本)
上映時間:125分
(Wikipediaより引用)


古代の支配者達が、再び現代を闊歩する。14年ぶりに帰ってきた超大作

時は1992年。巨匠スティーヴン・スピルバーグは、映画の歴史を永遠に塗り替えたと言っても過言ではない、まさに世紀の大傑作というべき映画を世に放った。それが『ジュラシック・パーク』だ。

当時は画期的というべきCGを活用し表現された恐竜たちは、まるで本当にカメラの前にいたのではないかと錯覚させられるほどに現実感を帯びていた。

やがて『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)や『ジュラシック・パークⅢ』(2001)など続編が公開され、『ターミネーター』や『エイリアン』のようなシリーズモノとしての知名度が高まっていった。

そんな「ジュラシック・パーク」シリーズの第四作目が『ジュラシック・ワールド』だ。公開は2015年と比較的最近であり、それまでのシリーズ最新作が2001年公開であったが為に、実に14年もの期間が空いてからの公開となった。

ご存知の通り、ハリウッドもとい映画の映像表現はCGによる大きな進化を遂げた。『アバター』の登場を始め、もはや「CGは現代において最先端の技術だ!」なんて言われる時代ではなくなったのは一目瞭然だ。

ではもう恐竜メインのパニック映画は時代遅れなのか?答えは断じてNOだ。むしろCGの発達により恐竜の動きはより緻密に、より滑らかに表現されている。

さて、この『ジュラシック・ワールド』という作品、全世界の歴代興行収入において第7位の大ヒットを記録している。かつて『ジュラシック・パーク』が大ヒットしたかのように。

その要因とは比較的多数挙げられるが、一つはやはり「ジュラシック・パーク」というシリーズに対する期待度だろう。ましてや14年越しの最新作となれば、当時劇場で『ジュラシック・パーク』を鑑賞した子供たちはみんな大人となっている。人口増加も伴って、多くの家族連れやコアなファンが多数劇場に訪れたことだろう。
(かくいう私も公開当時に両親と共に鑑賞したが、まだ小学6年生の頃だ。当然両親もシリーズのファンであり、1〜3のブルーレイを揃えているほどだ。)

もう一つはやはり、時代設定が現代に変化したことだろう。「パーク」は設立したばかりなことや従業員の雇用問題もあって恐竜たちに対する管理が疎かになっていたのに対し、「ワールド」は最新の技術を取り入れたことで超人気のテーマパークとして成功し、毎日約2万人の来園者を記録している。

それに加え、多種多様のDNAを加えて人工的に作り出された恐竜、「ハイブリッド型恐竜」が登場した(開発したのは『1』で恐竜の育成を行なっていたヘンリー・ウー博士)。

生き物を「捕食」ではなく「殺戮」する存在。
モンハンでいうイャンガルルガのようなものだ。

その名は「インドミナス・レックス」。当然今作オリジナルの恐竜であると同時に、今回の騒動の原因でもある。

このインドミナス・レックス、もはやシリーズ最強と言っても過言ではないほどに強すぎる能力を持つ。
その主な能力を挙げていくと↓
・ティラノを越える巨体と力
・ラプトルのDNAによる統率能力
・赤外線を遮断する能力
・体色の変化による擬態能力
・以上の能力を駆使し人間を欺く知能の高さ

諸君、これはもはや恐竜ではない。生物兵器の領域である。
こんな危険すぎる生物を何故テーマパークの象徴として展示しようと思ったのだろうか。

また、シリーズでは初となる「人間と恐竜の絆」も今作で描かれる。クリス・プラット演じるラプトルの調教師オーウェンと、ヴェロキラプトルのブルーの友情は「ジュラシック・ワールド」の三部作における重要な要素となっている。

ヴェロキラプトルといえば、これまでの作品では必ず人間を集団で襲う凶暴な肉食竜として描かれていた。そんな彼らがヘッダー画像のようにバイクと並走していると考えると、中々に感慨深いものがある。

他にも『ジュラシック・パーク』で登場した施設や、「兄弟の絆」など『1』の要素が随所見受けられる。

「パーク」を超えて「ワールド」として新たなるスタートを切った「ジュラシック・パーク」シリーズ。その滑り出しは『1』同様最高のものとなった。今後の展開に期待大である。


まとめ

個人的には「『パーク1』は超えられないけどその次ぐらいには好き」って感じです。
(現在の最新作『新たなる支配者』のレビューを書き終えた後に個人的ランキングの記事みたいなものを作ろうと考えているので、詳しい理由は後程。)

シリーズでは毎回「人間と恐竜の共存関係」をはじめとしたテーマが存在しますが、今作に関してはそれよりも「恐竜の躍動感」と言いますか、『パーク3』の時よりも生物的になったなぁと言った感じです。

中でもモササウルスの迫力が個人的に大好きで。最後の最後で美味しい所持っていったのも含めて非常に好みです。笑

あと最後にクレアがティラノを誘き出したシーンはもう一度観る前からすごーーーーーく覚えてます。「原点にして頂点」みたいな演出に弱いんですよね、私。

さて、次は賛否両論って感じの『炎の王国』ですね。これも記事でうまーく自分の感想をうまくまとめたいなと思います。

それでは、また次の映画にて。

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