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先天性心疾患⑧ICUから病棟へ

ICU4日目の夜、末娘は強い睡眠薬も効かなくなり、朦朧としてました。
足は拘束の範囲でバタンバタンと暴れて、首もイヤイヤしたり起こそうとしたりで面会中もヒヤヒヤものでした。
ドレーン(試験管みたいな心臓からの出血を直で受け止める器具)も取れたし、翌日には病棟かなと言われました。
『これだけ元気な感じなので病棟上がってからお母さん大変だと思いますので、今のうちにゆっくり休んで下さい』と言われましたが嬉しい悲鳴だなと思いました。
ホテルに戻っても結局4時過ぎまで眠れませんでした。

ICU5日目の朝、発熱しててしんどそうでした。
目はぱっちりしてるけど何だか怒り顔でした。
昼ぐらいには病棟に上がれるとのことで、ホテルをチェックアウトしました。
5日分のホテル代、補償されるわけでもないのでとても痛い出費でした。

昼から病棟に上がりました。
末娘は体もぐったりしてて脱力してるし、点滴やら心電図やら酸素やら鼻管やらで抱っこもままならない。
泣きもせず笑いもせず喋りもせず怒りもせず、無感情。
しんどいのかな。
数値はICUにいる時から順調に安定してるみたいです。
便もして胃腸も動いてます。

末娘はよく寝てました。
全然動きもせずに本当に不安でした。
ご飯も進まないし水分も飲みたがらない。
回復傾向が見られなくて私が焦るばかりで、焦っちゃいけないとはわかってるのにやはり早く良くなって欲しいから気が焦ってしまっての繰り返しでした。
夕方の回診で凹んでる私を見た医師が
『ファローの子は術後は必ず元気なくなるんだ。心臓右から比べたら左が小さいじゃない?で、治したから今から正常に動きなさいって言ったって、今までが右左合わさった状態の血が普通だったから、左がバランス良く大きくなるのに一週間以上は薬で助けながらが必要なんだ。無理しちゃうとゴムが伸びたみたいに収縮がしづらくなるから、ゆっくりでいいんだよ。』って。
すごいわかりやすく説明してくれて納得しました。
今日はまだ元気が出ない日ということで無理に飲食はさせずに、点滴の量を増やして酸素も鼻管もそのままにしてもらいました。
夜は離乳食を中期段階にしてもらい、お粥を10口くらい食べれました。
それから本当に少しずつですが元気になってきました。
まず看護婦さん見たら泣くように、もちろん先生なんて更に。
いい回復傾向です。
ゆっくり元気になろうね。

当時のガラケー写真なので画質は悪いです。
酸素をしていなくて97という感動した値。
でも寝ると90前半に落ちます。
(手術前は80前半だった)

※末娘の心疾患の話は、過去の日記を見て書いてるので、当時と今の感情が行き来しています。読みずらかったらごめんなさい。

⑨に続く。

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