見出し画像

「喜餅を使えよぉ~!」って話

現状(日本のToastmasters Clubね)

残念ながら現在、日本のトーストマスターズクラブはメンバー減少に苦しんでいる。もちろん、会員数を増やしているクラブもあるけれど、日本支部(ディストリクトという単位)全体では減少している。
※毎年3月9月で会員の登録更新をするのだけど、国際本部の一覧を見てビックリ。閉鎖状態のクラブが複数あるのね。この記事を書くのにデータを見に行って気づいたよ。

新しい(といってももう数年以上経ってるけど)プログラム「Pathways」のせいなのか、コロナ禍のせいなのか・・・まぁ様々な要素があるよね、きっと。

この記事では原因を考えるという目的を置いてないので、そこはちょっと横に置く。

今もなおトーストマスターズクラブでの活動に意義を感じている立場からして、寂しいし、「いや、今こそトーストマスターズクラブでスキルを磨くチャンスでしょう?!」と、本当に歯がゆい想いがある。

まぁ、向こう1年で(外に出る・外に出よう・外に出たいという感覚が戻り)また活性化するかもしれないけれど、少しだけ(在宅の楽さを知ってしまったという要素は、まだ残ると思っている)悲観的な自分は、今回、予算権限を持っているディストリクト(2023年時点では日本全体を束ねている単位)に、提案をさせてもらいたい。

それは・・・

「俺を使えよぉぉぉぉぉ」

・・・だ。

派遣プログラム「アベンジャーズ」

「俺を使え」は、ちょっと煽り要素が入ってる。厳密には、様々な特技を有しているトーストマスター達を全国各地に派遣する。そのための旅費をディストリクトが出す、というもの。
※予算拠出のルール、実は厳しかったりする。だからできないことを提案しちゃってる可能性もある。もしそうなら許してほしい。

たとえばメンバー減に苦しむクラブがあったとする。そこに、年に1~2回といった間隔でトーストマスターを派遣し、派遣されたトーストマスターが持ってる特技を盛り込んだイベントを開催する、というもの。

喜餅だったら英語落語ね。ユーモアスピーチが得意なトーストマスターなら、(本意ではないかもだけど)コメディートークといった形でやる。

注意点は「トーストマスター向けのコンテンツ」ではなく、「(トーストマスターズクラブを知らない)一般人へのフック」を意識すること、だ。

残念で、悔しいけれど、まだ「知られていない」

現在、「100トーストマスターズクラブでの英語落語披露(対面)」に向けて絶賛邁進中の喜餅、2023年11月23日現在、80クラブに訪問をさせてもらった。
※エリアコンテストや合同例会といったイベントを除く

当然ながら訪問するクラブ、とりわけ地方のクラブの方達は「英語落語」を一つのフックとしてPRする。普段のミーティングとは違った顔ぶれの見学者が来る。

そこで耳にする言葉の一つが「トーストマスターズクラブという団体があるなんて、知らなかった」だ。

そうなんだよ、輪の中にいると忘れがちなのだけど、知られてないんだよ、案外と。

残念で、悔しいけど。

いくら中身が素晴らしくて有意義なものだとしても、知ってもらわないと気づいてもらわないと!

あぁ、歯がゆいし、悔しい。仮に自分に知名度があり、影響力があったなら(仮定法過去)。

そうなると、違ったフックを準備してまずは振り向いてもらうことをトライしてもよいのではないかと思う。

そこで、派遣されるトーストマスター達の特技をフックとして、まずは「気づいてもらう」「立ち寄ってもらう」「見てもらう」フェーズを創出しよう、というものだ。

その派遣するトーストマスター達の旅費(宿泊費が出ないルール?もあるから純粋な往復の費用だけでよい)を、日本支部が年間〇〇〇円として準備・活用したらどうだ?という。

理想は「梁山泊」な感じ

本当のところは、コツコツと活動をして、自分達のその姿を見せ、それに賛同をいただける方達が残る+増えるというのが理想。

梁山泊みたいなものだよね。

全く否定しないし、その通りだと思う。自分が所属する「ことのはトーストマスターズクラブ」(日本語)などは、そう。

ずっと昔、2018年だったかな?役員研修でSNS活用について語ったことがある。「(マスの活動ではなく)クラブ単位のPR活動で一番効果があるであろう活動は?」という問いに対する回答は、今もなお、一貫してこう答えてる。

所属するメンバーそれぞれが、それぞれのオフ・オン(ネット上)のフィールドで、自身の口で楽しくクラブの活動を話題に出すこと

「〇〇さんがそんなに面白い・意義があるなんて言ってるなら、ちょっと覗いてみようかな」だ。一番「熱」が伝わりやすい。

でも、それは強制できない。強制した途端、(プロの書き手じゃない限り)「熱」が失われる。

あくまで喜餅個人の、統計上裏付けのない「感想」でしかないけれど、言わせてもらうよ。

2015年4月入会以来、Facebook・Twitter・Instagram といったSNSの個人アカウントでトーストマスターズクラブの活動を話題に出している人の・・・少ないこと少ないこと!!!

「某団体」「某組織」「スピーチクラブ」といった「おいおい存在をひた隠しにしておかないといけないほどの、忍んでる秘密結社なのか?そろそろムック本で特集されるのか?」という形での紹介のされ方をしてる方もいれば、トーストマスターズクラブの「ト」の字も出さない人も、いる。

「喜餅さん、ごめんなさい。〇〇さん(その人にとっては上司や教授といった上役にあたる立場の方)も見てて。実は本当はその方との約束を断ってミーティングに参加をしているので」といったことを打ち明けてくれた方もいた。

「喜餅さん、仕事が進んでないのにスピーチスピーチと、よく投稿できますね」なんて言われたこともある(すみません)。

トーストマスターズクラブのミーティング報告だって、やれTさんだのKさんだのと、芸能界のイニシャルトークの状態。むしろネット上に名前を出したらまずいなら、ネット用の名前を準備しておいてもよいのではないかと思うくらい。(例:「喜餅」を「Kさん」とするのではなく「近藤さん」にするとか)

誤解しないように。それがダメと言ってるのではなくて。それが現状なんだよね。

【ちょっと脱線】

マジでガチのハイレベルなスキルを磨く、だから会費だってめちゃくちゃ高い、一騎当千のメンバーばかりが集まる、文字通り梁山泊な組織(クラブ活動)だったら、「秘密」「会員になるにはかなり厳しい基準」「会員であることのステータス感」「プレミアム感」といった意味で、メンバーがSNS投稿しないとかTさんとかKさんとか、ありかも?「梁山泊トーストマスターズクラブ」なんて、誰か作るかな?

公式のものではなく、あくまで個人的な主観に基づく定義だけどトーストマスターズクラブって、一般の方達、市井に生きる方達が、成長をするキッカケを生み出す場所だと思ってるのだよね。「ちょっと成長する」みたいな。だから、今でも活動に意義を感じているけれど、高尚でなくてよいし、選ばれた人だけが所属する形じゃなくてよい、と思ってる。(よほどの問題でない限り)メンバーに対して制限もかける必要もないと思う。

あくまで「フック」だから「外向け」を意識

スピーチコンテストのチャンピオンが、コンテストスピーチの作り方のワークショップをする・・・そそられる!

スピーチのデリバリースキルを磨くワークショップ・・・うん、興味深い!

でも、この「アベンジャーズ」プログラムは、(既存メンバーの)教育プログラムではなく、PRプログラム・・・あくまで「フック」。

だから一般人が「へぇ、面白そう」という形にアレンジをする必要がある。

そこが知恵の絞りどころ。

「中身は、見てもらいさえすれば絶対にその良さはわかってくれる!」だから、フックのあとに普段の自分達のミーティングを見せたらいい。

「普段の姿を気に入ってもらわないと」は、それからでいい

「いやいやそんなのドーピングでしょう?カンフル剤でしょう?実際に入会したって続かないじゃない?」なんて意見もあるよね。

フェーズの違いなんだよ。(クラブの存在を)気づいてもらうことに力点が置かれてるんだもの。

活動そのものにドーピングしてる訳じゃないし、「見てもらいさえすれば」なんて思ってるなら、もっと堂々としてたらいいじゃん。フックは、その素晴らしい例会を見てもらうためのものなのだから。

王道じゃないルートで入会を希望した人は、ダメだなんて・・・視野が狭いし、自分達のクラブに入って変わっていく可能性を否定してるよね。自分達のクラブ価値観に合ってる人だけを集めるのって・・・ある意味、楽なチームビルディングじゃない?(暴論かなこれ)

それに、たとえばクラブSNSなどを見て「あ、自分の価値観と合ってるな♪」といった感じの、王道な形で見学→入会しても、その個人が活動を「継続」させることは、難しいんだよ。思ったのと違ってた、なんてありうるし。

メンバーが万難を排して例会に参加したくなっちゃう工夫は、この提案で語る話じゃないもの。そっちも、難しいし、むしろそっちの方が難しいかも。

「立候補制」ではなく「選抜制」で

(ルール上、仮にこのアイデアが実行可能だったとして)派遣されるアベンジャーズ(あくまで複数形だからね 喜餅だけのことを言ってないよ)は、「やりたいです!」という自身の意思だけではなく、「この人なら」という形で(外側から=日本支部から)請われることでないといけないと思う。

だから「喜餅のアイデアはいいけど・・・喜餅を呼ぶ必要は、ないかな」ということも、ある。もちろん、自分は自信あるし、実績もあると思ってるけど。

支部のお金を使っていく訳だし、やはり効果を期待されていく訳だからね。

ここは、(選ばれるという)結果の平等は、横に置いた方がよいと思う。

仮に「自分もやってみたい!でも選ばれない!何故だ?」なんてメンバーがいたとしたら、そこは自身のクラブでワークショップやセミナーをやらせてもらい、腕を磨き、実績を積み、認めてもらうアプローチを。その試みを続けて歩いた足跡を振り返ると、自身のパブリックスピーカーとしての大いなる糧となっているハズ。その一足が道となり、その一足が道となる、だよ。

色んなトーストマスターズクラブが(目的はフックではなく、所属メンバーのためだと思うけど)他クラブのトーストマスターを招待するでしょう?なぜそのトーストマスターは、声がかかるのか?を考えたらシンプルだよね。そのトーストマスター達は、試みて、歩みを続けてきたからだものね。道を自ら作ってきたんだよ。

ポジショントークだけじゃない

「喜餅は自分が全国各地をまわりたいからそう言ってるのでしょう?ポジショントークでしょう?」

・・・なんて言葉が出てきそう。

当然、それもある!(笑)

ただやはり、クラブの認知が低い事実や、気づいてもらったら(クラブの)魅力をわかってもらえる事実、イベントがキッカケで入会する方がいる事実が、ある。

Win-Win になってるという自負がある。

そして、喜餅だけじゃなく、一芸に秀でたトーストマスターが日本支部には沢山いることも、知ってる。

報酬ではなく、交通費だけかもだけど、(イベントを盛り上げて、入会者を獲得するという)ミッションを与えられて、自身のパブリックスピーキングスキルを活用するという「ヒリヒリ感」は、その選抜されたトーストマスターにとって大きな糧に、絶対になると思う。

自分がやってきたからこそわかることだし、自分の都合の向こうに見える景色に対しても、経験から自信をもって言える。

アリだと思う。

既存メンバー向けの派遣プログラムも

TLIといった大きな器に「参加してもらう」というパターンだけじゃなく、各クラブにトーストマスターを派遣するプログラムも、アリだと思う。

自ら動くメンバーにカメラのアングルを合わせるのではなく、(色々な理由で)クラブから出ないメンバーにカメラのアングルを合わせるというもの。

化学反応は、絶対に、起きる。

「クラブでの活動だけで、いい」と思ってた人が、外に出るという化学反応は、起きる。

「自分も(ワークショップを)やってみたい」と思うメンバーも・・・いるかも知れない(ちょっと弱気)。それは長い目で見ると、クラブの底上げとなる。

この場合のコンテンツは、内向き(メンバー向け)のものでいい。

100クラブを超過したら

自分もトーストマスターだし、トーストマスターズクラブに恩がある。だから報酬といったものはこれからも請求するつもりは、ない。

交通費については、100クラブ達成までは「〇〇〇円ください」とは言わない。もちろん、いただけるなら、本当にありがたいし、いただいちゃう。ありがとうございます。

だから本当に、地方のクラブは「今」喜餅を使って欲しい。本当に。本当に、今なら無料でどこでもいく。

残り20クラブ。

100クラブを突破したら、自分の中である程度の規定を作り「(この距離だと)〇〇〇円だけ交通費をください」とお願いをしようと思ってる。実際にかかる金額100%まではいかないまでも、ね。

財政的に余裕のあるクラブは、それでも問題ないよね。そうじゃないクラブは・・・。財政的に余裕がないことの最大の要因は、メンバーが少ないってことなんだよね。

メンバーが少ないってことには、何かしら原因があるのかもだから、ある意味そこで「メンバー同士が正面からぶつかって議論する」絶好の機会かもだけど、そういう選択をとれないこともあるよね。

そんな時は、喜餅を使ってよぉ~って思う(笑)

この記事をディストリクト役員が読むことがあるのか、または将来のディストリクト役員が読むことがあるのかわからないけれど、派遣システム、一考の価値はあるのではないかなと思う。

財政的に苦しいクラブのメンバーも、一つのアイデアとしてディストリクトに相談しても、いいかもよ?

最後に、誤解しないで欲しい。今、各レベル(ディストリクトレベルからクラブレベル)で実施しているPR活動を否定するものではないからね。

※本当はアベンジャーズの画像を載せたかったけど版権の関係で仏教の四天王にしてみた








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?