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理想の男性像の変遷 3高→3平→4低 (後編)

前編の続き

時代は移り、3高の代わりに出てきたのが3平です。
2010年頃に生まれた言葉で、もちろん人名ではありません。
この間に日本はバブル景気、就職氷河期、リーマンショックを経験します。(この頃に婚活という単語も生まれました。)
これらの出来事は、結婚を志望する女性たちの考えを大きく変えました。

高いものはいらない、平凡でいい!という安定志向に舵が切られたのです。
つまり、「平均的な年収」「平凡な外見」「平穏な性格」という3つの平を持つ3平が理想の男性として脚光を浴びるようになりました。
だいぶハードルが下がったかに見える3平ですが、問題もあります。
女性の思い描く平均・平凡と実際の婚活男性がの平均・平凡には差があったのです。
年収1000万の男よりも私は平凡な年収600万の男性を選ぶわ!と平を求めたはずなのに、そんな男性には巡り会えないのです。
それもそのはず、30歳男性の中央年収は350万程度です。600万円を貰える30歳独身男性はわずか数パーセント。
長引く不況と氷河期の結果、(女性の思い描く)平凡な男性すら希少になってしまったのです。
こうして男女の希望のミスマッチと不景気に伴う貧困化が未婚率の上昇を後押しする結果となっていきます。

そして三平から更に社会情勢は変化しまして、現在最も人気なのが4低と呼ばれる男性たちです。
女性に対して高圧的な態度を取ず優しい「低姿勢」、家事や子育てを女性に丸投げせずにしっかり担当してくれる「低依存」、リストラに遭う確率が低く堅実な職業に就いている「低リスク」、無駄遣いをしない「低燃費」、4つの低から四低男子と呼ばれます。
高圧的でDVに至るような男性、育児は女がするものという固定観念を持った男性を結婚相手として考えられない女性が増えてきたのでしょう。
もちろんその裏には増え続ける共働き世帯の増加があります。
上がらない収入、上がるばかり税収で専業主婦という生き方は難しくなり、子育て家庭でも共働きが当たり前になっています。
ちなみに3高の項目で紹介した2018年の結婚相手の男性に求める意識調査の人気第1位は「育児や家事をしてくれる人」、第2位は「浮気と無縁で、自分だけに優しい人」となり、4低人気を裏付ける結果になりました。
共に家庭を作って家事育児を分担し長期的に安定した収入を得ることができる男性がこれから最も人気になっていくのでしょうね。

こうやって変遷をまとめると、時代によって女性が結婚相手に求める要素が大きく変わっていることがわかりますね。


追記


この他にも最近の調査では3優という概念も出てきているようです。(2018年JCB調査)
「家庭に優しい(家事を分担してくれる)」「私だけに優しい(浮気をしない)」「家計に優しい(金遣いが荒くない)」の3つの優しい男性が人気だとか。
3平、4低とも重複する部分もありますが、その重なった部分を自分の強みにできれば婚活市場での価値を高めることができるでしょう。


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