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奇跡みたいに驚くほど嬉しいこと


「とても愛しく尊い夜」だった。


2022.11.29.tue
BUMP OF CHICKEN
Silver Jubilee @ Zepp Nagoya


割り当てはBブロック。ヒロ側の最前ブロック。整理番号は79番。"B"UMPの79。勝手に縁深いものを感じて当日を迎えた。

結果、ヒロ側の最前から2列目。入場した段階でかなりの近さだったけれど、スタッフさんの「詰めてくださーい」というアナウンスによって真ん中に詰めていった結果、ヒロのギターしか聴こえてこないスピーカーの目の前に立つことになった。このスピーカー、絶対ヒロが足かけるやつやで…と、心の準備を始める。

今回、近さの話は一旦メインじゃなくていいか。もう本当、ずっと近かったからさ。空見上げたら常にヒロやし、某曲では藤くんに直接ご教示いただいたし、チャマはしゃがんでニコーってしてくれたし、秀ちゃん……(拝)(平伏す絵文字)とにかく、想像通りのBUMP OF CHICKENを拝見できて最高だった。ヒロのギター弾きながら口パクパクさせたり、ムってさせたりするの激かわだった。ギター弾く手に見惚れた。演奏もカッコよくて何回か硬直した。あと皆肌綺麗だった。愛しい OF CHICKEN(なにそれ)

と、



怒涛の感想を述べてみたところで、漸く開演です。





The WhoのA Quick One While He's Away。
このSEを聴けるのは早くて4年後かな〜なんて思っていたから、半年もしない間に聴けるなんて、まさかライブハウスで聴けるなんて、本当に奇跡かと思った。私の予想なんて軽く超えていくBUMP OF CHICKEN。好き。

さてさて、ライブ中のお話。藤くん、1曲目は割と音を切りながら唄っていて、「コロナ後でやっぱりしんどい?🥺」って思ってたけれど、2曲目以降は全然それを感じなくなって、全然杞憂でした。水分補給多めとはいえ、全快藤原基央でした。水、なんぼでも飲んでね。大々的な歌詞替えっていうのは少なかったけれど、語尾を変えたり、てにをはをナチュラルにミスって辻褄合うようにその後のてにをはを変えたり。「凄」ってなった。結果的に意味が好転する歌詞替えになっていたから本当凄い。例えば「ここに居たんだよ」って言葉ひとつとっても、「ここに居たんだね」「ここに居たんだろ」に変わるだけで言葉の届き方が全然変わって、全私にドスって刺さった。単語自体は変えていないのに、何にも変え難い威力があった。私もそんな日本語の使い方したい。って思いながらも、あれは藤くんがライブでするからこそ生きること。素敵すぎ。

今回のセトリは新旧織り交ぜ。昔の曲を荒っぽく唄うのが割と好きなんだけど、新しい曲を結構叫ぶ感じで荒く唄う場面があって、それもめっちゃ良かった。全私にドス(以下略)

なんか、かなり終盤でも「会いたかったよー!」みたいなことを言ってた気がするし、最後も散々「帰りたくねぇよー!」って言いながら唄って、そんなテンションで新曲唄いそうになったから、唄っちゃわないように最後はそそくさと帰って行くし。全快の藤原基央全開で、ニコニコした。好き。

新曲『SOUVENIR』。
このSOUVENIR、ライブ終わって帰るまで、正直歌詞がいまいちピンときていなくて。楽曲発表された時の藤くんのコメント的にも、自分が当事者の曲であるにも関わらず、歌詞がスッと入ってこなくて。でも、このライブに行って帰りに曲を聴いたら、愛しくて堪らない楽曲になっていた。私も恐らく気づいてしまったみたいです。あくびの色した毎日を丸ごと映画のように変えた、タネと仕掛けに出会えたことを。

会えた喜びであったり、いのちの尊さであったり、今夜一緒の時間を共有できている尊さを伝えてくれる藤くん。今回はそれがいつもよりもっとずっとストレートに、熱く伝えてくれたように感じた。普段より近かったから熱を高く感じた…っていう訳ではない。と思う。藤くんが、3年ぶりの名古屋ということに対してそれを強く思ったからなのか、自身がコロナを経てそういうことに対する考えが強くなったのか、それは私には分からないけれど、ストレートかつ「藤原基央!」って感じの言葉に感動して、言うまでもないけど涙が出た。
私は大学時代に死生学を勉強していたから、割と日頃から「死とは生とは…」っていう思考になりがちなのだけれど、私が持っている考え方、大切にしていることは藤くんのそれと共通しているように感じる。同じ考えで、それを真っ直ぐ伝えてくれる藤くんが本当に大好きだなと思った。と同時に、さっき書いた「私が持っている考え方」って、藤くんからもらったものじゃないかとも思う。私がBUMPに、藤くんの言葉に出会ったのは中学生の時。そこから沢山のことを吸収する時期を、考え方が固まってくる時期を、その言葉たちとずっと一緒に過ごして成長してきた。その割にブログの語彙が乏しいね、なんて言わないで〜私自身がよく分かってる〜🥲笑
共通している考え方っていうのは受け入れ難くも1番しっくりくるもので、すっかり自分のものにしちゃって愛用しているけれど、これは藤くんからの贈り物かもしれない。そう思うと、この人生をもっと愛せてしまうな〜なんて、思っちゃったりしています。


あともう1つ。
この3年間、彼らがどんな風に毎日を過ごしてきたのか私は断片的にしか知らないけど、私達は彼らの音楽を聴きたい時に再生して、会いたい時に映像を再生して彼らに会うことが出来た。ずっと一緒にいてくれたから、会えなくても寂しさを紛らわすことは出来た。でも彼らはどうだろう。3年前会えた人が今日来ているかも分からない。今日来ている人と次いつ会えるかも分からない。次目の前の人が来ていても、来ていなくても分からない。3年間、もといこれまでの人生、目の前の人がどんな日々を歩んでどんな気持ちでそこに居るのかも分からない。不特定多数のリスナー。aurora arkの時は、そこに1対1を強く見出してくれていたけれど、今回は「君達」だったように思う。もちろん根底に「君」は存在していて、言葉の熱にそれが乗っているけれど、不特定多数のリスナーにまた会えた喜びを受け取った感覚の方が強かった。

私がBUMPを聴かなくなっても彼らの活動は続いていくし、BUMPが活動を止めても私の人生は続いていく。そんな儚く呆気ない関係だけど、BUMPはもう私の一部だから、今までもこれからもずっと、一生私を支えてくれる助けてくれる大事な存在なのは変わらない。そう思う。いつまでだって不特定多数の中の1になるし居るから、安心して音楽を続けていってほしいな〜なんて、厚かましくも考えたり。私が見つけるまで生きてくれて、見つけてくれてありがとう。見つけ合うことが出来て、それだけで私の人生最高!わーい!っていう気持ち。全然足りないけれど、ありがとうって伝えたい。



今回のライブで見て聞いて感じて考えたことにとびっきりのリボンをかけて、次に会えるまで、色んなお土産を集めていく。で、また見つけ合おうね。




ということで、




「どんな旅行者でも敵わない、最高の思い出」です^_^

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