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就職活動で出会った人事のお姉さんが凄い良い人だった話。

どうも、成瀬灯です!

3月から解禁された就活も6月になって、だんだん「あー、こういう感じかぁ」ってそれぞれが分かってきた頃合い。内定が0個で焦る人もいれば、もう就職先確定で就活フィニッシュになった人もいる。
私も数年前を思い出して、就活って大変だったよなぁっておもったり。(小並感)

Suicaに1万円チャージが基本で、Googleマップも何度も開いて、身だしなみも笑顔チェックも、細かいところも沢山気にした。
人生の岐路に立っている自覚はあって、だけどその岐路に看板は立ってないから頭ばっかり使っちゃって。
おまけに真っ暗なのに街灯もないから、安定とか安心とか、そんなのばっかり求めちゃって。
どうせ大人になるなら、こんな大人に誰が好き好んでなりたかったんだ……。

終始落ち込むことばっかりだし、体調不良でも頑張って面接に行ったり、面接上手くいかなくてもそのままアルバイト先にダッシュしたり、沢山色々あったんだけど、その中でも1番に印象に残ってるのは、とある企業の二次面接で「あなたは人生でなにを大事にしてるの?」って聞かれたこと。

聞いてきたのは、
結構若くて体育大会系っぽい感じのお姉さんだった。

その企業は、私にとって第1志望じゃなくて
むしろ第5希望くらいで。
当時何社も同時に受けてたし、まぁ悪くないし受けるかみたいなノリで受けてるところもあって、それでもやっぱり落ちるために面接を受けに行ってるわけはないから、その企業に合わせた軸と志望動機とマインドを用意した。

それでダメなら落ちるし、それが通用するなら受かる。
他の企業はそうだったから、本当に就活はそれでしかないんだと思ってた。
だってそもそも私は、入りたい企業とかやりたいことなんて無くて「小説家になりたかった」んだから。

だからまさか、面接の途中でお姉さんがメモ用に使ってたパソコンをパタンって閉じるとは思わなかったわけです。
びっくりして、頭の中にはクエッションマークが何個も。雰囲気的に真面目な雰囲気だし、え? 怒られるの? ってちょっと思った。
そうしたら、得に怒った様子はなくて優しい声で例のセリフ。

「あなたは人生でなにを大切にしてるの?」って。
面接の続きとも思えるような質問だったから、その企業に合うようなそれっぽい答えを口にした。

「うん。それは大事だよね。でも大事にしてることとやりたいことは違うよね? あなたが本当にやりたいことはなに?」
そう返された。

正直、ドキッとしたよね。え、もしかして他にやりたいことがあるってバレてる? って。
なんて答えるべきか迷ってると、お姉さんは続けてこうも言ってた。

「就職して、その仕事がやりたいことじゃなかった人っていうのはね、耐えられないんだよ。
仕事してれば誰にだって失敗とか、挫けそうな時があるのね。

だけど、仕事内容がやりたいことじゃないと「あれ、なんでこんなに頑張ってるんだろう?」、「なんでこの会社に入ったんだっけ?」って分からなくなっちゃうんだよ。

元々、覚悟もないし、やりがいもないから、折れちゃう。最悪、辞めちゃう。それは、私にとってもあなたにとっても会社にとっても良くないことだよね?」

って。
そう、まさにその通り。お姉さんは正しかった。

「私はね、人生で勝ちたいと思ったの。勝ち組と負け組って括りがあるんだとしたら、絶対に勝ち組になってやるって。そう思った時に、勝ち組になるには勝ち組を目指してる会社じゃないとダメだと思った。それも本気で。

私はこう生きたい! こう生きるためにはこの会社じゃないとダメで、私の人生にはこの会社が必要なんです! ってそんな熱量を持ってる人を私は採用したい。きっとそういう人は私と頑張れる」

第1志望でもないのに、そんな熱量を私が持っているわけもない。だけどこの話をされて、仮に嘘だったとしても
「御社が第1志望です」とは言えないなと思った。

「もう1回、聞くね。あなたが本当にやりたいことはなに?」

お姉さんは紛れもなく良い人だった。
まさに原点回帰。
客観的に見れば、私は絶対落選者なのに、時間をさいてここまで話してくれた。会社のイメージをよくする為、とか、たまたま機嫌が良かったとか、理由は私と関係のないところにあるのかもしれないけど、それでも、就職活動って大枠で見た時に私が後悔しないようにって、端々で言っていてくれていたから、私はもう話してしまったわけです。

「実は私、小説を書きたいんです」

就職活動は嘘つき合戦っていうくらいなのに、なにを本音言うとるんじゃボケ! と思う方もいると思うけど、もうこればっかりは、ポロッと言っちゃったんです。
だけど、お姉さんはもうビックリするくらい優しくて「だからか〜」って。

「やりたいことがある人の目をしてると思った」って。
それから
「就活だけは妥協しちゃダメだよ」って。
「あ、でも、それでもここが良いって思ったら私宛てに連絡して。あなたからの連絡が三次面接へのチケットだから」って名刺までくれた。

思い返しても、熱量のあるお姉さんで
人生においてすべてを賭けてる感じがした。
自分に対しても、人に対しても、まっすぐな人なんだと思った。

その面接を終えた日から、私の就活は少しだけ変わった。
1番にやりたいことはもう埋まってしまっている。
だったら、2番目にやりたいことはなんだろうって、初めて考えた。

人によってはあまりにも当たり前で、私が就職活動を舐めていただけなのかもしれないけど、

・2番目にやりたいこと
・頑張れそうにない日でも、頑張れる環境とは?
・絶対に譲れない上限とは?

みたいなことを考えるきっかけをくれたお姉さん。
ありがとうございました。
御社に就職しなくて良かったです!

……あれ、言い方が‪w
違うのよ、お姉さんのおかげで今があると言いたい(笑)


という感じでね、
就職活動って色々あると思うんだけど、内定が取れなくたって良いじゃない。今が内定ある人達が全員ホワイト企業で人間関係もスーパー素晴らしくて、給料も休みも完璧なワークライフを送れるかなんて、答えはNOに決まってるんだから。
つまり何が言いたいかというと、
下じゃなくて上を向いて歩こうッ! と。

じゃあ今回も言いたいことは言い切ったし、
いったんおーわり(´ε` )
(見返したら、文章引くほど長いじゃーん……)



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