水夫のいない船/曳航
遙かなる海の向こう
異国の君を想う
長い手紙を書いていた
長い夜に揺れながら
もう君は居ないのに
僕は君に導かれる
水夫のいない船のうえ
この旅は続く
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ひき潮が騒めいて
ふたり見つめ合う
あの日にはもう二度と
戻れない
砂浜に天使の羽が
そっとこぼれて
壊れた時計の針が
動きだす
いかなきゃ
僕も明日へ未来へ
いかなきゃ
僕もいかなきゃ
地下鉄の窓に映る
漂流者達も
何処かへと向かってる
暮らしがある
曳航の月明かり
道を照らして
負けないでとささやく
いかなきゃ
僕も明日へ未来へ
いかなきゃ
僕もいかなきゃ
いかなきゃ
僕も明日へ未来へ
いかなきゃ
君の知らない未来へ
いかなきゃ
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