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苦しみのなかに生きる意味を見出す

毎日苦しんでいます。
「どうして自分だけこんなに大変な思いをしているんだろう?」
「なんで時間が足りなくなるんだろう?」
「楽しいことをする時間が少ないなぁ」

苦しい思いをしている時には、この苦しさから解放されたい!の一心で苦しみを感じ、嫌な思いを吐き出したりしています。

しかし冷静になってみると、人生から一切の苦しみがなくなるということはないとわかります。

若松英輔さんの『悲しみの秘儀』にこんな文章があります。

人生の意味は、生きてみなくては分からない。素朴なことだが、私たちはしばしば、このことを忘れ、頭だけで考え、ときに絶望してはいないだろうか。

『悲しみの秘儀』

苦しみから逃れたいと頭だけで考える。頭だけで絶望を感じるのではなく、
生きることで人生の意味を知ろうとすることの大切さを教えてくれます。

精神科医のヴィクトール・E・フランクルは強制収容所に収容されていたときの体験を記した『夜と霧』の中で、苦しみについてこう書きます。

人間は苦しみと向き合い、この苦しみに満ちた運命とともに全宇宙にたった一度、そしてふたつとないあり方で存在しているのだという意識にまで到達しなければならない。だれもその人から苦しみを取り除くことはできない。だれもその人の身代わりになって苦しみをとことん苦しむことはできない。この運命を引き当てたその人自身がこの苦しみを引きうけることに、ふたつとない何かをなしとげるたった一度の可能性はあるのだ。

『夜と霧』

生きていれば、苦しみは伴うもの。フランクルが体験した苦しみとはまるで次元の違う僕の苦しみだとは思いますが、人生における苦しみを避けるのではなく、苦しみを引き受けることで生きる意味を見出す

これがよく生きる上で大切なのかなと考えました。

今日の考える終わります。

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