子どもの日々を深く知る親子の時間
子どもを寝かしつける時、「今日はどんなことがあった?」と枕元で尋ねるのを日課にしています。毎日、彼らの口から楽しいいちにちの思い出話が聞ければいいなと期待していますが、時にはネガティブな反応が返ってくることもあります。
「今日はぜんぶダメだった。最悪」と子どもが言うときもあります。このような時、 ぼくは「そんなことないでしょ?何か良かったことあったでしょう?」とは聞かずに、「何がダメだったの?」と深く掘り下げてみるようにしています。
例えば、ある日の夕方、子どもが「おうちごっこをしようとしたけど、遊びたくない子が来たからやめた」と話してくれました。「もうおうちごっこはしない。片付けるのも面倒だし」とも。
けんかをしている子と一緒に遊べないなと感じて、自分から手をひいたのかもしれません。子どもは自分で話しながらも少しむかついているようでした。
さらに深掘りしてもよかったのですが、ちょっと話の展開を変えてみようと、「じゃあ、おうちごっこをしなかったら、何をしていたの?他の遊びをした?」と聞くと、「違うよ。なんもしてない。ずっと歩いてた」と答えます。「ずっと歩いていたんだね!たくさん歩けたね。何歩くらい?」とさらに聞くと、「50歩くらいかな?」と返ってきました。
「それは疲れたでね〜。じゃあ今日はゆっくり休もうね〜。おやすみ」と言って部屋の明かりを消します。
とても短い会話なのですが、子どもの一日を振り返るこの習慣は、何気ない日常の中で彼らがどう感じ、何を考えているかを知る素晴らしい機会です。楽しいことだけでなく、日々の感じたことや選択したことを言語化することで、子ども自身の思いや行動について考える時間にもなっています。
一日の出来事について話し合い、子どもの日々を深く知ろうとすることは、ぼくたち親子にとって大切な習慣となっています。
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