神ってる貴方に問ってるよ
先日、本を3冊読んだ。
時間があったら読もう読もうと思っていた本達で、2冊は同じ筆者Aのもの・もう1冊はAの影響を強く受けている(憧れていると公言している)Bのものだった。
私は1番初めにBの作品を読んだ。
私はずっとBがAに憧れている事が不思議だった。仕事で関わる機会があり憧れが加速したらしいが、人柄的に2人は少し相反するものを持っている気がするのに何故だろう?と私はずっと思っていた。
結果、作品に強く胸を打たれた(陳腐な表現ですまない)が、彼の世界の切り取り方だったりテンション感は、やはりAを好きなのが意外だなあ、という気持ちは変わらなかった。
でも、私の考えが間違っていた。
驚いたのはAの作品を読んだ時だった。
そもそも私はAの作品や人物感を誤って読み解いていたと後悔した。
2人は非なるけど確かに似ているものを持っていてたからだ。
それは生きづらさだったり、冷めてるように見えて心の内が熱かったり、好きなものが同じだった。
そして何より印象的だったのは、2人とも絶対的に憧れている人がいて、その人の虚像に「あなた」と呼びかけて話しかけていることだった。
私は他人の目を気にして生きている彼らがその行為を行っている事が不思議だった。自分だったら1人でぶつぶつなんか言ってると思われたくないので絶対に人目気にしてしまう。
でも、2人がそれをしてしまうってくらいなんだから、それくらい熱狂的に憧れていて心の支えの人だろうな。
読了後、2人は似ているなと感じた。抽象的だが、2人が共鳴しているような感覚を受けたことを覚えている。
私にも憧れていて、神格化してしまったものが2つある。他者から見て私と彼等は共鳴しあっているように見えるだろうか。似ているとふと思ってしまうような部分があるだろうか。
あったなら、それは嬉しい。
この10年を無駄だと思わずに済むから。
そして触れられなくても彼等の生きた証と思想が私の中に流れていると感じられるから。
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