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(仮)◀︎◼︎◼︎▶︎

君の恥ずかしそうにはにかんだ顔
校舎裏のあの景色 見え隠れ
酷く吐き気がして停止ボタン 押した
この先の純白を僕は知っていて
今はもう誰も彼もがその答え 知りたがってる
君の黒目は虚構を見てた そう信じてみたかった

ハラハラと落ちる花弁が
君の涙を見ているようで
ヒラヒラと揺れるリボンが
君のあの頃・夢描いているようで
どうせならもっと壊れてしまえ
もう戻れないほど もう戻れないほど
再生ボタン 血涙 焼き付けた

何よりも穢れて欲しくないタカラモノは
本物の宝物みたいな おべべ着て
僕に左右対称の顔で美しく微笑む
歪んだ苦悩を僕は知っていて
今はもう誰も彼もがその色 よく分かっている
君の瞳の色素の薄さで 僕は我に返りそうだよ

楽しそうな戯れの声が
あの頃の様子見ているようで
恥ずかしそうな表情が
君と僕の秘密・嘘じゃないと言っていて
どうせならもう壊れてしまえ
もうどうにもならないほど 手遅れなほど
残り時間0:00  吐き気がした

これは君が主人公のモノガタリで
僕はいるけど いなくて
そうだねって笑って欲しくて
いらない質疑コーナー 飛ばせなくて
茹(う)だるような頭ん中 入ってきた声で
僕は涙が出てきて
5分くらい君の人生を早送りした 
こんなになってあんなになって
デロデロにほてった顔が
ほとぼり冷めた熱、巻き戻していく。
もう、巻き戻せないのに、
また、巻き戻していく。

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