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そんな日が、来なければいいのに。

わたしが大好きな人たちのことを、
わたし自身が好きじゃなくなる日。

そんな日が、いつか来てしまう気がして怖くなる。
自分の感情のことなのに、その答えがわからずに、少し、不安になる。


大事に思えば思うほど、好きだと感じるほど、遠くに行ってしまう気がして。
そうなる前に、自ら離れようとしてしまう。

傷つかないように自分を守っているようで、
結局、その行為が自分を傷つけている。


世の中にはいろんな愛情表現の仕方があるけれど、
わたしは上手に愛情表現ができるタイプじゃないから、面と向かって
「大好きだよ」「愛してるよ」「大事だよ」
そんなわかりやすく簡単に言える言葉すら、いえない。
口から出る前に、喉の奥で嗚咽に混じって、引っ込んでしまうから。


まともに声に出して愛情を伝えたことがほとんどない分、
わたしには、文字で伝えることしかできない。

文字で伝えられる相手だったらそれでもいい。
けど、文字ですら届かない相手には、どうやって表現すればいい?
だんだん自分の中に溜まってく愛情と、どう向き合えばいい?
自分の感情との付き合い方が、わからなくなる。

そうやってどんどん、わたしの中に蓄積した重くてドロドロした愛情に飲み込まれ、飼えなくなって、自分の中から放してしまう。
その人への愛情を、捨ててしまう。
離れていってしまう。


自分でしていることなのに、いつも寂しくなる。
それでも辞めようとはしない。
同じことを繰り返す。


いつか、わたしの大切な人たちから、
わたし自身が離れないでいれたら嬉しい。

いっそ、向こうから離れてくれればいいのになって。





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