バリ島にはゴミ処理場がない。ではゴミはどこに?子どもにゴミについて説明しよう
バリ島ではゴミ問題や廃油問題が深刻だ。なので、環境に優しい活動やサービスがたくさんある。プラスチックゴミをできるだけ出さないよう、みんな工夫をしている。
サスティナブルをテーマに掲げるグリーンスクールでも、環境問題に関するプロジェクトがたくさん動いている。
このマガジンでは、バリ島やグリーンスクールのエコフレンドリーな最新情報をお届けする。
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今日は我が家のゴミ事情と、グリーンスクールのリサイクルセンターについて。
突然だけど、問題です。
バリ島にはゴミ処理場がない。では、ゴミはどうやって処理されているでしょーか??
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答えは、捨てたり燃やしたり捨てたり燃やしたり。そのへんに。
ゴミ回収業者があるにはあるのだが、回収されたゴミは山や川沿いのゴミ置場にドサっと捨てられるだけ。ヘドロと悪臭が漂うゴミの山が、バリ島にはいたるところにある。
ゴミ回収業者に頼まないローカルの人だって多い。そういう人は、家のとなりの空き地でゴミを燃やしたり、近くの川に捨てている。我が家のお隣さんもそうだ。
土に還るものしかない時代ならそれで良かったのだけど、人間がプラスチックというものを作ってしまったがばっかりに、バリ島は大変なことになっているのだ。
海にプラスチックゴミが流れて動物が死んでしまったり、土が汚染されて作物に影響が出たり。ゴミの処理方法は、バリ島ではかなり切羽詰まった社会問題になっている。
そういう背景もあって、グリーンスクールではゴミに関してのプロジェクトがたくさんある。特に有名なのは、バリ島でのビニール袋廃止に貢献した『Bye Bye Plastic Bag 』プロジェクトだ。
このプロジェクトは、砂浜でのゴミ拾い、署名活動、エコバッグ配布などの活動を経て、結果的にバリの法律を変えるまでに大きなムーブメントとなった。
バリ島ではビニール袋の無料配布は廃止された。なのでスーパーでもホームセンターでもどこでも、ビニール袋はすべて有料。みんなカバンを持ち歩いている。
ビニール袋大国日本で生まれ育ったわたし。正直、出先でオムツを捨てるときとか、お肉を買ったときとか、ビニール袋欲しいーってなるときは多々ある。そんなときは、きょろきょろ辺りを見渡して、こそこそとカバンからビニール袋を取り出す、、、なんてことはしなくていい。
グリーンスクールでは、プラスチックではない袋が使われている。タピオカの原料となるキャッサバでできたポリ袋だ。
日本のメーカーのみなさん。消臭つきとか、破れにくいとか、蓋を開けやすいとか、そんな開発はもう必要ないので、もっと未来の人間の役に立つものを作ってください。
じゃないと、日本のテクノロジーは最先端だけどズレてるよねって言われちゃうよ。
ところでついに今日、我が家はゴミをオールリサイクルすることに成功した。といっても、グリーンスクールに持って行っているだけなのだけど。グリーンスクールにはリサイクルセンターがあって、誰でも家庭ゴミを持ち込んでよいのだ。
壁には、生徒が作ったボードが。例えば、ペットボトルは分解されるまで450年、ガラスは4000年かかるとのこと。そういえば道に転がってた犬の死体は3日で毛が抜けて、5日目にはそこらへんの枝に紛れて、どこにあるかわからなくなっていた。
ここからはゴミの写真があるので閲覧注意。
昨日の我が家のゴミはこちら。昼ごはんは外で食べたのと、買い物にいっていないので、かなり少なめ。
ミルクのパック、お菓子の包装紙、マグカップの箱、バナナの皮、枝豆の皮、シャケの骨、残飯、キッチンペーパー、レシート。生ゴミ用のゴミ箱は冷凍庫だ。虫も来ないし臭わない。
で、毎朝、わたしはこれらをゴミ箱に分けて捨てる。それだけで自分の排泄物(正確にはゴミだけなので語弊があるが。)が全てリサイクルされる、というとてつもなく気持ちの良い気分になれる。
まぁでも、大事なのは、この集められたゴミたちがそのあとどうなっているのか、だ。
このゴミたちは、とあるリサイクル回収&処理会社に引き取られる。この会社についてわたしはまだ全然詳しくないので、あとで調べることにする。今日はここまで。
自分の出したゴミが最終的にどうなるのか、子どもにちゃんと説明できるようにしておきたい。それが、テクノロジーを扱う地球人のマナーだと思っている。生分解されないものを作ってしまった人間のせめてもの務めではないだろうか?例え、分類したゴミを中国に売っているのが現実だとしても。