会話をスムーズにする「ひと手間」術
昨日のこの記事で、「話がかみ合わない」が起きる原因と状況についてお話ししました。
まだ読んでないよ、と言う方は、今すぐチェック!です(笑)
実は、これに加えてもうひとつ、忘れてはいけない大事なポイントがあります。
それは、話のテーマがちゃんと共有されているか?です。
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会話がちぐはぐになってしまう時って、同じことを話題にしているつもりなのに、実際にはお互いのフォーカスがずれていることが多いのです。
たとえば、あなたは営業部のスズキさんのことを言ったのに、相手はSEのスズキさんだと思って話していた……とか。
この間行った、あのお店の話が、お互い違う店を思い浮かべていたとか。
そういう経験、誰にでも一度ならずありますよね(笑)
ちょっとした前置きが抜けていたせいで行き違いが生まれて、話しているうちに「ええ? なんだ、そのことだったの!」ってビックリするとかね。
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さて、ここで問題にしているのは、そういう分かりやすい取り違いではなくて、言葉の意味するもの、質問の意図するものが理解されていない場合のことです。
話が変わりますが……
福山雅治さんが担当するラジオ番組「福のラジオ」ってご存知ですか?
わたしはファンではないのだけど、面白いので時間があるとよく聞いています。
この番組では、放送作家のI氏を相方にして、あれこれとユニークなお喋りが繰り広げられます。
もうじき発売になる新曲の話題が出た時のことです。
I氏が福山さんに、新曲についての質問をしたときに、福山さんはまずこう言ったんです。
「今の質問は、〇〇〇という意味だと思っていいの?
だから、▲▲▲について話せばいいっていうこと?」
福山さんがI氏の発言にあれこれツッコミを入れるのは、この番組での二人のやり取りの定番スタイルなのですが、ここでは質問に答える前に、まず、
✔相手の質問の意図
✔何を尋ねているのか
✔知りたいと思っているのか
これをハッキリと確認してから答えていたんですね。
この対応、素晴らしいなあと、ラジオを聞きながら思わず拍手!
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話し始める前の共通の理解と了解。
これが出来ていない状態で話を進めていくから、お互いの理解が大きくかけ離れてしまうのです。
最初の差はわずかであったとしても、そのまま進めば大きな差になります。
言葉って、実はかなり曖昧なものです。
(これは日本語に限った話じゃありません。言語の持っている性質です)
人によって単語の理解が微妙に違っていたり、意図するものが違っていたり。分かったようで実は分からないないままに使っている言葉も案外多い。
でもそれをいちいち定義して、共通認識を確認してから話し出す人は……
まあ、普段の会話だと、まず、いませんよね(笑)
本来はそこから始めるべき議論・討論の場でさえ、そういう根本的な認識の食い違いはよく起きているんじゃないでしょうか。
ましてやこれが、家族だったり親しい仲間内だったりすると、
「いちいち説明しなくても分かっているはず」
と思ってしまうので、大きな差になるまで気が付かずに口げんかにまで発展してしまったり……ということが起きがちです。
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人はそれぞれが自分の世界に生きている。
その人独自のフィルターを通して、外の出来事を認識している。
そのことを思い出せば、わたしたちが日常使っている言葉にも、人それぞれの理解・認識があることが想像できます。
具体的なものなら、まだ分かりやすいです。
お店とか、特定の人とかね。
でも、もし話している事柄が、抽象的なこと・観念的なことであったなら、お互いが同じ土俵にいるかどうかを一度確認したほうがいいです。
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話を始めるときに、ひと手間かける。
そこから始めてみませんか。
福山さんが番組の中でしたように。
これは言うなれば、お料理の下ごしらえのようなもの。
そのひと手間できっと、会話がもっと美味しく仕上がります。
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