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SIGMA fpLで、鶴岡八幡宮の紅葉を撮る


12月の初め、鎌倉へでかけた

就職して首都圏で切らしはじめてだいぶ経つが、鎌倉は初めてだ。都心から電車で1時間少しの近所なので、その気になればいつだっていける距離なのだが、その距離がなぜか縮まらない場所というのは少なくない
ちょうど紅葉が美しくなる時期だ。多くの寺社が点在する鎌倉ならば、いろんな紅葉の撮影が可能だろう。2泊3日あれば4つ5つは回れるだろうか

今回のお供は、春先に買ったSigma fpLというミラーレスカメラと、コンパクトな3つのレンズ
「フルサイズ(35mmのフィルムサイズをなぜこう呼ぶのか、未だに抵抗があるのだが)」のカメラは大きく重くなりがちだが、本体もレンズもコンパクトなので大助かりだ。ただし、手振れ補正機構がない高画素機のため、長年カメラの性能に頼り切ってきた身には、いささかの試練でもある。撮影後に点検すると、100分の1秒でも見事な手振れ写真を量産している

鎌倉といえばまずは鶴岡八幡宮

駅や街の中心部から近い、というより、ここがこの街の中心なのだ。駅に近い宿に荷物を預け、戻ってきた観光客の賑わいをかき分けつつ、混み合う前にさっと昼食を済ませて12時過ぎにはたどり着いた
七五三詣でには少し遅れたものの、おそらく分散しているのだろう、境内には着飾った親子連れも多く、カメラマンが前に後ろにと周囲を忙しく走り回っている。失敗できない撮影は大変だろうなと思いつつながめていると、望遠レンズで少し離れた場所からの撮影まであるようすで、簡単に人払いもできないので苦戦しているようだ
この日は雲ひとつない好天に恵まれ、七五三詣でには最高の条件ながら、人物を撮るとなると強すぎる陽射しも悩みのタネだろう

旅先での撮影が趣味とはいえ、例えば紅葉をちゃんと構えて撮る機会がそうそう多いわけでもない。C-PLフィルターも持参はしているものの、必要に応じてつけたり外したりというのもおっくうなものだ
ましてや、初めて来た場所でどこにどんなふうな木があるのかの予備知識も準備もない。プロではないし、何かのコンテストへの応募を考えているわけでもないのだから、そう構えることもないのだが、行き当たりばったりではなかなかうまく撮れないのもたしかで、似たような写真ばかりを撮っていたり、何も考えずに見たままシャッターを切ったりしたものも多くなってしまった

定番ばかりはつまらぬとはいえ

紅葉の写真というと、定番は逆光での撮影ということになるのだけれど、毎度こればかりでは、という気もする。そもそも他のだれでも撮れる写真なのだよな、と思いつつも、それ以外の引き出しが出てこないのではしかたがない。もう少し木や枝をよく見て、試行錯誤してみないとダメなのだろうな、と感じる
今回の写真は、現像時にSigmaのカメラに(およびその現像ソフトウェアに)搭載されている「ティール&オレンジ」というカラーモードを多用した。いってみれば、これだってひとさまの成果をお借りしているだけだ。写真でオリジナリティを求めるのは、おそらく大変なことなのだろうな、と、素人は暢気なもの

大銀杏の切り株を横目に本宮へと登り、若宮の裏を降りて池の前へと回る
途中七五三の撮影に何度か遭遇するのだが、道幅が狭いこともあって、少し手前で撮影終わりまで待つか、あるいは足早に抜くかを都度考えねばならない。経験上、さっさといなくなったほうが気は楽だろうということで急ぐことのほうが多い

国宝館の前を通り源氏池に抜けると、餌を期待する鯉の大群が岸辺に寄ってくる。少し歩き回ったが、餌を手にする観光客は来ずじまい東鳥居を抜けたのは14時少し前だった
ここから30分ほどの散歩で、旧一条恵観山荘へ向かう。日が落ちるのが早い時期なので、おそらく今日は次でおしまいだろう。紅葉撮影は短期決戦

データ

旅の日程:2021年12月3日〜12月5日(2泊3日)
旅の行き先:神奈川県鎌倉市
撮影した機材:Sigma fpL, Sigma 24mm F3.5 DG DN, Sigma 45mm F2.8 DG DN, Sigma 90mm F2.8 DG DN

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