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マイクロフォーサーズのレンズたち

マイクロフォーサーズのカメラを10年近く使っています

非常にコンパクトなのが魅力で、旅行の荷物が軽くなるのはとても助かっています。大事なのは、カメラ本体だけでなく、レンズも含めてシステム全体が軽量コンパクトですませられることですね
数多くのレンズの中でも、特に気に入っていて使用頻度も高いものを6本選んで、ご紹介します

並べてみると「よく買ったなぁ」と…(まだ他にもあります)

ボディは最新じゃなくていい

現在のメインのカメラボディはE-M1 markIIです。markIIIじゃなくてII。2017年に買ったので5年目に入りましたが、まだまだ現役20万円のカメラボディを買い換えるのなら、同じ予算でレンズを2本買ったほうが幸せ度が高いよね、と思ってます

万能かつ最強テーブルフォトレンズ

最も多く使うレンズは、Olympusの12-40mm/f2.8です。「標準」ズームと言うだけあって、これひとつあれば日常の撮影がほとんどカバーできる万能選手
明るいだけでなくズームの全域でぐっと寄って撮影ができマクロ的にも使える優れものです。欠点がないと言ってもいいほど。スナップでも風景でも旅行中でも何でもござれ。ピント面のキレもバツグンで、これ一本でまる一日過ごしてしまえる使い勝手の良さがあります

特によく使うのは、居酒屋やレストラン、あるいは自宅などで料理やお酒を撮るとき。寄れるので大きく料理も写せるし、広角側を使ってお店の雰囲気も写し込めます。マイクロフォーサーズのf2.8〜f4くらいって、適度にボカして料理を撮るのに最適じゃないかな、と思ってます

しかもこのレンズは10万円を切るディスカウント価格です。もし、マイクロフォーサーズをお使いでこのレンズをまだ持っていないなら、ボディの買い換えを1年ガマンして手に入れることをオススメします

旅の一本、もうひとつの万能レンズ

旅に持ち出すたった一本として、もうひとつの候補になるのが、同じくOlympusの12-100mm/f4という高倍率ズームです。35mm換算で24mmから200mmという広範囲を一本でまかなえるうえに、ものすごく寄れます
旅先で終日雨に降られることもあれば、街中でのレンズ交換に不安もあるでしょう。こんなとき、ほぼすべての撮影をカバーできる最高のレンズです。最近では12-40mmよりも撮影枚数が多いかもしれません

しかも超強力な手振れ補整が内蔵されていて、しっかりと構えれば1秒2秒が手持ちで撮れてしまいます。暗がりでも屋内でも夜景でも撮れちゃいます。日中のスローシャッターで人をブラしたスナップ撮影なんかも自由自在。広角でも大きなボケを作りたい、という撮り方でもない限り、万能中の万能選手といえるかも

単焦点小型軽量トリオ

ズームレンズはたしかに便利ですが、マイクロフォーサーズはそのフォーマットからボケを大きくすることがむずかしくなります

フルサイズセンサーならば50mm/f2.0で得られる画角とボケをマイクロフォーサーズで得ようとすると、「25mm/f1.0」が必要になってしまいますから、ボケの大きさを追求するなら明らかに不利ですね(マニュアルフォーカスで良ければ、ありますけどね、アンダーf1.0も)
とはいえ、f1.4〜2.0の単焦点レンズを使って構図を工夫すれば、かなり大きな効果を得ることも可能で、そんなときに活躍するのが、小型の単焦点レンズです

私が使っているのは、Lumixの15mm/f1.7と42.5mm/f1.7、そしてOlympusの25mm/f1.8の3本で、いずれも非常にコンパクトで軽く、バッグの中にまとめて入れていてもほとんど負担になりません。たとえ一日中出番がなくても、さして後悔もしませんから「念のため3本まとめて持っとこう」ができます

単焦点レンズはコンパクトなものでも画質が良いものが多いですし、なんといってもズームができないので自分が動きながら構図をつくらねばならず、制約があることが楽しさにもつながります(訓練などと思わず、楽しみと考えましょうよ)

また、大口径ズーム以上の明るさは非常に暗い店内で威力を発揮します。マイクロフォーサーズの高感度撮影については否定的なかたも多いですが、「撮れるのと撮れないの」では雲泥の差があります。また、ボディ内の手振れ補正が頼もしい味方になります

コンパクトなマクロレンズ

マクロレンズはOlympusもの30mm/f3.5を使っています
このレンズ防塵防滴ではありませんが、とにかく小さくて軽い。しかも、撮影倍率が1.25倍と、顕微鏡かと思えるほど寄れます。感覚的には、レンズ先端を被写体にぶつけないように気を遣うほど
ワーキングディスタンスは大きくとれないので使いにくい場面ももちろんある(花のかなり手前に柵がある公園とかですね)のですが、90〜105mmのマクロレンズほどは被写界深度が浅すぎず、使いやすいレンズです

上記の単焦点3本と同様に、「もしかしたら使うかも」くらいでも鞄に放り込めます。ボディにどちらかのズームレンズと、単焦点の15mmと42.5mm、このマクロとあわせたって下手をすればフルサイズのカメラとズームレンズ一本の重さにもなりません。アンフェアを承知で手持ちのFマウントの105mmマイクロレンズと比較すると、なんだか冗談のような違いですよね(なお、この105mmマイクロレンズも惚れ惚れするような写りで、D300との組合せで立派に現役です)

以上の6本が、最近の一軍選手です
マイクロフォーサーズには便利なレンズ、魅力的なレンズ、面白いレンズがたくさんそろってます
オートフォーカスに拘らなければ、さらに奥深い世界が待ってるわけで、この沼も決して浅くはないです。ただ、ここで紹介したレンズはいずれもそう高価ではなく(なんといっても3本の単焦点やマクロはいずれも3〜4万円代のレンズなのですから、ちょっと工夫すればお小遣いの範囲です)、しかも使いでのあるものばかりです。使い方にもよるでしょうが、買って後悔しにくい交換レンズ、といえるのではないかな

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