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息子がくれるタイムトラベル


はじめまして。

今年の8月に長男が生まれてからと言うもの、初めての子育てに猪突猛進の日々を過ごしながらも、楽しく嬉しい発見ばかりの毎日。

折角なので、感じたことを言葉として残しておきたいと思っているうちに、あれよあれよと、気がつけば息子も間もなく9か月。
note登録まで時間かかったなぁ…

これからは、noteを通して、子育てに喜び、悩み、頑張っている皆さんと想いを共有できれば嬉しいです。

そして、第一回のタイトルはこちら。

“息子がくれるタイムトラベル”


子育てとは一見、関連がなさそうなワード。

最初のきっかけは、一本の映画から。

好きな映画に『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』という作品がある。
どのくらい好きかと言うと、結婚式の入場曲として主題歌をお借りしたほど。

独り身で21歳を迎えた主人公が、父からタイムトラベル能力を備えていると聞かされるところから物語はスタートする。

タイムトラベルと聞くと、壮大なSF映画やアニメーションが頭に浮かぶ方が多いかも知れないが、この物語はそうではない。

ひとりの女性を愛し、家庭を持ち、決して特別でない人生を毎日大切に生きていくヒューマンドラマである。

象徴的な描写として、作中においてタイムトラベルの秘訣を語るシーンがある。

「一日を同じように繰り返してみる。すると、一回目では気づけなかったものに気付くことができる」


つまり、夜眠りにつく前に、タイムトラベルで朝に戻って1日繰り返すことができれば、多忙に追われ見落としていた友人の何気ない心配りや家族のサポートなど、本当に大切なことに気がつけるという。

なんて素敵なタイムトラベルだろうと、当時、映画館で感動したことをいまも覚えている。


ここで本題に戻るのだが、

もちろん、僕にはタイムトラベル能力は備わっていないし、自分の日常を当たり前のように振り返られるほどできた人間ではない…

けれど、子育ては違った。子育てという体験が自然とこれまでを振り返らせてくれた。

もし、子育てをしていなければ、多分もう二度と手に取ることがなかったであろう幼い頃に好きだった絵本やおもちゃ。

あの頃は、なんで好きかなんて考えもしなかったけれど、大人になった今、改めて絵本やおもちゃを手に取り、そして、体全体で絵本やおもちゃと格闘している息子の姿と向き合えば、おのずと理由もわかるものだ。

30年経って、あの頃の自分に想いにやっと気づけたのだ。

また、当時の両親はどんな願いを込めて絵本やおもちゃを自分に買ってくれていたかも知り、30年遅れの感謝をする。

息子との時間は、確かにタイムトラベルをプレゼントしてくれている。

決して、子供に自分の人生を勝手に投影するわけではない。

息子と過ごす大切な時間は、昔と今との往復しながら、未来をきっと豊かにしてくれるはずだ。

これから一緒に絵を描いたり、虫を取ったり、勉強をしたり沢山の時間を共有するだろう。


僕は息子との幸せな生活も、タイムトラベルできる少年時代もいまから楽しみでならない。


以上、文章が長くなりましたが、初めてということでご了承ください…

内容はさておき、紹介した映画『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』は、素晴らしい作品なので、まだご覧になられていない方は一度観ていただければ嬉しい。
ちなみに、クリスマス映画として有名な『ラブ・アクチュリー』のリチャード・カーティスの3作目にして最後の監督作である。

また、映画はここでは紹介していないタイムトラベルの新たな秘訣でラストを締めくくられている。気になる方は、是非ご自身の目でご覧いただきたい。

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