20日目/21。。。追体験。。。
何日か前に、少し離れた公園で遅めのランチをしました。3日ぶりに外に出たので嬉しかったのと、ずっと行ってなかった "美味しい珈琲とパンとお惣菜" の小さなお店で、久しぶりの珈琲と美味しいサンドウィッチを買って公園で食べてご機嫌でした。「美味し〜い!」お肉が食べたかったのですが、挟んであったそのお肉がとっても美味しかった。。。帰って、お財布の中を整理がてらレシートを見たら "カモサンド" と書かれていて!!!「かっ?かも? あの鴨?!」とちょっとショックだった。なぜだかショックだったんだ!豚だからいいとか、そういうことじゃないんだけど、豚だと思ってた。(鴨食べたことないカモ。。。)いつだったか、とある坊さんが「鶏肉は人間が食べるものではない。」と言ったと何かで読んで、ストーンと落ちるものがあって、それから鶏肉が食べられなくなった。(単純だな)その後しばらくしてからは少し食べられるようになったけど、食べた後身体は特に反応しないのだけど変な気分になる。それに、街中を流れる川に時々鴨がいて可愛いんだ。食べた翌日に川沿いを歩いていたらその鴨に会っちゃった!珍しく川から上がっている。可愛い。なぜかあの羽の色味が好きで、チラッと光る青緑が美しい。
話が飛ぶが、昨日わたしは色々な習い事をしてきた。と書いた。そのことで浮かんでいることがあって、ブログに書こうと思いながらなかなか書けないでいた。今日がその日な気がするので書きます。
それはピアノです。多分小学1年生くらい。隣の家の3姉妹や近所の女の子たちが習っていたからやりたくなったのか。記憶を辿ったら、近くにあったピアノの教室、その道を通る度にピアノの音が聞こえる。ピアノの音が聞こえると楽しくてウキウキする。それで習いたくなったような気がする。やっぱり最初の壁でイヤになり飽きたと言って半年くらいで辞めたのだけど。
まだ習い始めて間もない頃、先生から「これとこれの2曲を発表会で弾いてもらうから練習してね。」と言われた。わたしは嬉しくて「はーい。」ただの練習曲だったのだけどその曲が大好きだった。ドレミミレドドレドレーシッシ♫とこれに簡単な伴奏をつけた曲で今も覚えている。もう1曲は忘れたけど。(ブンブンブンだったかな)
別の日に先生が「○月○日に市民体育館で発表会があるから来てね」と言った。
わたしは「はーい」まだ大きなホールとかなかった頃で催し物は市民体育館が定番だった。そこは、駅の向こう側でめったに行かないところだったので嬉しかった。
当日、母に「行ってきま〜す」と言ってルンルンで出かけた。一人で行ったような気がする。か、隣の家の人たちと行ったのかよく覚えていない。でも会場の客席では一人で、まわりに知っている人がいなかったように思う。それがなんだか嬉しかったのだ。一人で知らないところにいる自分。ウキウキした。同じ年頃の子たちのピアノの音にはもう飽きてきていたけど。
そんなウキウキが吹っ飛んだ!
「〜さん、〜さん、今名前を呼ばれた人は、舞台裏に来てください。」わたしの名前が呼ばれた。呼ばれた人は舞台裏で待機して、順番にみんなの前でピアノを弾くのだ。「えっ?!!」「わたし弾くの?!!!」何がなんだかわからなかった。
わたしは、お客さんとして行ったのだ。ただ聴くだけだ。。。と思っていた。
「どうしよう。楽譜持ってきてない。洋服だって普段着だ。」(みんな可愛いワンピースとか着てた)「どうしようーーーーー?!!」(まわりに知ってる人は居ないけど、誰かに見つかって行くように言われちゃったら)どうしていいかわからずドキドキした。ドックドクだった。今も書きながら、ドキドキしている。座ったまま動けないでいたら、アナウンスがあった。「〜さんは、都合によりおやすみです」。。。「へっ? わたし、いないんだ。」(ここにいるんだけど。。。)
"いる" のに "いない" と言われた不思議な感覚。"ここにいる" のに"いる" と言えないもどかしさ、恥ずかしさ、罪悪感、悲しさ、寂しさ。。。色んな気持ちがゴチャ混ぜになった。なんか悪いことをしたようで、誰かに見つかったらどうしようと気が気ではなかった。でも不思議なことに誰にも何も言われなかった。
なぜお客さんになってしまったのか自分でも全然わからない。
先生の「来てね」が「聴きに来てね」になってしまったのだろうか。
今でも謎です。誰からも何も言われなかった(と記憶している)のも不思議で。
もしかしたら帰る時、近所の子に「あれ、いたんだ。」って言われたかもしれない。でもそれだけだ。昔はこういうとこがおおらかだった。
母にも言わなかったし、母からも何も言われなかった。けど、先生から何か言われたりしなかったのだろうか。。。って都合が悪かったことになってたんだ。ということは、当日わたしは本当にいなかったのだろうか?誰にも見えてなかった?などと考えてみる。笑 あっ、夢じゃないよ!本当にあったお話です。
わたしの中では笑い話になっているのだけど、あのドキドキと複雑な心境は心のどこかに傷みたいになって残っていたのかもしれない。ここに書くことでその何かが昇華されていくような気がしている。ちょっと追体験したような感じで、胸が軽くなってる。わたしって面白いな。可愛いな。書いてよかった。
読んでいただいてありがとうございます。♡
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