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「土地は地球のもの」という考え方

昨日、玄米を買いに隣町の有機米農家の欣一さん&朝香さんご夫妻の所に足を運んだ時に一致をみたお話の一つ。


「土地は地球のものだと思う」


「田んぼの水甕」に助けられている日本


120種類の昆虫たちのいる田んぼ!


そもそものお話は、生産緑地や宅地化農地の税制改正などに伴い、我が町の農地も恐ろしいほどの勢いで宅地化が進んでおり、自然災害リスクが意外と身近に迫ってきた、という話に端を発しました。



笑いごとでは済まされないほどの急激な変化で、特に田んぼを埋め立てての宅地化には、自然環境破壊、お米の生育環境破壊というだけでなく、結果的には住環境破壊にまでつながるものではないかという議論になったのです。



なぜお米の生育環境破壊が住環境破壊?


「田んぼは水甕(みずがめ)」だからです。雨の多い日本が上手く雨水を処理できていたのは、田んぼがあったから。


実はこの水甕の効果は相当に絶大です。



ご夫妻に聞いてびっくりしたのですが、田んぼを大規模に手放す時は、下流の市の農業課に届け出ることになっているのだそうです。 
 
 
 

理由は、水の流れや量、水位が変わるから。つまりその影響は自分の市町村だけに止まらないということ。




実際にその兆候はすでに出てきていて、最近の突発的な豪雨に対して、急激な田んぼの減少で、地下に水がしみ込まず、大きな水たまりができる箇所が格段に増えているのです。



住民側として住環境変化に対しての私の体感は「ちょっとまずいよ、これは、、、」。

 


一方のお米農家 欣一さん&朝香さんご夫妻も、如実に地下水変化のシリアスさを体感していて、お互いに「これはまずいね」という話になったわけです。



現在はお金に換算する「土地活用」という概念を元に政策や税制が作られているわけで、そうやって好き勝手にいじった結果、破壊されるのは地球の皮膚。




つまり地面で、一見全く別々のフィールドの話に見えて、実は最終的には農業、住環境、全ての災害リスクを高めることに繋がっている可能性があるよね?ということなんですね。



「土地活用」っていうけれど、その土地って一体誰のものなのかね?と。
所有者っていうけど、そもそも地球を使わせてもらっているのは私たちだよね?



「土地は地球のもの」つまり、みんなのもの!?


富士山も地球のものだよね!?


「土地って地球のものだよね」
「お金を生み出すから土地の価値が高いって、なんだか変?」
「地面て地球の皮膚だよね、皮膚を勝手に剝がしたり引っかいたりしたら、おかしいことになるに決まってる」


突飛に聞こえますでしょうか?
地球の皮膚を私たちは使わせてもらっている。


そう考えると、何か違った視点が見えてくるような気がするのです。
画期的な結論が出たわけではありません。



でも、雨水が高きから低きに流れるのが自然の現象だとすれば、そこに無理に逆らうことなくその意思により沿えば、今までとは全く次元の違う未来への守りと責めができる気がする、というのが昨日の方向性だったのですが、いかがでしょうか。



今はまだ価値観と感性の転換が試みられなければ解決しない、難しい問題と捉えられがちですが、私たちの意識も少しずつ変化していくことで、地球丸ごと無理なく共生できることを願わずにはいられません。



問題提起と笑いながら解決策の模索を試みていきたいね、とご夫妻と共に2時間話しこんだ昨日。 
 



来年に向けての、なにやらアイディアも出て有意義な時間となりました。



都市近郊でもこんなにキレイ

 
雨のち晴れ、夕日も素晴らしかったこと。
夕日見ながらチャリンコルンルン♪ 
 
 

今後も回を分けてこんなことも綴っていけたらと。


長文、最後までお付き合いいただきありがとうございました~!


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