”決意”のようなもの
幼い頃からこれと言った将来の夢がなかった。
しいて言うなら、有名大学を卒業し安定した企業でOLとして働くことと、結婚して親になること。
これはどこの家でもあることなのか、はたまた我が家ならではの教育精神なのか分からないが、「有名大学に行き、安定した職に就く」ということは、人生の黄金コースというか、誰もが憧れる生き方だと思っていた。
わたしの地元の場合は特に、「地方の国立大学に行き、公務員になる」は超エリートコース。
そんな考えを持ち続け、「タレントになりたい」とか、「医者になりたい」とか、「パティシエになりたい」といった夢を持たず、少し頑張れば越えられそうな、低くはないがそこまで高くないハードルを自分の中で設定して、それを越えただけで満足してしまうような生き方をしているなあと思うことがある。
わたしの後悔を振り返ってみると、「どうせ自分なんか無理だろう」という理由で、興味があることややりたかったことに飛び込めなかったことだらけ。
学生時代、海外留学に行きたいと親に相談すれば良かったし、サークルでやりたかった役職にも立候補すれば良かった。もっと自分と向き合って、やりたいことを明確にして就活をすれば良かった。アナウンサー試験も受ければ良かった。自慢気に自分の行動や夢を語る同級生を横目で笑うのではなく、自分も口に出して行動できれば良かった…。
人目を気にせず、思い立ったらすぐ行動できる人が羨ましい。
世の中には同世代でももう既に成功している人たちが沢山いて、その中には高卒の人も、一度も就職したことがない人もいる。
フリーターからYoutubeをはじめ、何百万回も再生されているYoutuber。専門学校を卒業して芸能人も通うカリスマ美容師。大学で起業して新しいビジネスを開発する若手CEO…。
有名大学に行ってなくても、安定した職に就いていなくても、皆に羨ましがられる人生を送っている人は沢山いる。そんなことに24歳になってやっと気づいた。
わたしの人生は、後悔は多いけど、嫌いじゃない。
たまに贅沢や旅行ができるくらい稼げているし、多くはないが信頼できる友人もいる。仕事にも熱中できるし、理解ある上司もいる。
だからこそ、手放すのが惜しいし、新しいことに挑戦する一歩が踏み出しにくいのかもしれない。
だけどわたしは欲深いので、そんな羨ましがられる同世代に嫉妬してしまう。
好きなことを仕事にして、認められたい。
才能溢れる人達に囲まれたい。
良いマンションに住めるくらいお金が欲しい。
そんな夢を抱きながら、自分で限界を決めず、努力することにする。
何てったって今はお金もあるし、両親の許可もいらないし、自由な時間もあるし、人の目も前ほど気にならない。
足枷になるような恋人もいないしね。(笑)
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