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【鬼滅の刃】煉獄さんの生きざまから学ぶリーダーに求められる要素

こんにちは。鬼滅の刃経営研究会です。
昨日は遂に無限列車編が地上波TVで放映となりました。
改めて自宅のテレビでご覧になり、あの感動を思い出された方も多いはずです。

特にその中心人物となる炎柱 煉獄杏寿郎は多くのファンを惹きつける存在であり、その生き様は見る人の感情に訴えるものがあります。

今回は理想の上司とも言われる煉獄さんの行動から、リーダーに求められる要素を考えてみたいと思います。

【自分自身の考えを持ち、表に出す】

煉獄さんは言葉遣いもはっきりしており、その考え方も明解です。

良いものは良い、悪いものは悪いと明確な判断基準を持っており、その力強い言動から煉獄さん自身の意思を感じられます。

また相手を見て、その考えを変えることもありません。

柱合会議においても、お館様の考えに対し尊敬の念を示しながらも、自分の考えが異なり、強く反対する場面もありました。

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引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 6巻 第46話 P64

上司の顔色や意見を伺い、自分の考えを曲げる管理職やリーダーも多いからこそ、自分自身の考えを持つ煉獄さんの堂々とした態度は印象に残ります。

この背景には多様性や発言の自由が認められる鬼殺隊の組織風土もあると思いますが、自分の考え方を言葉に出し、外に見える形で示すことが大切です。

人は言動を通して他者を理解できます。逆に言えば、発言や行動が見えなければ互いの理解を得られず、不信感を募らせてしまいます。


考えていることが分かりやすい人は単純に見えるかもしれません。

しかし、上司や同僚から「彼だったらこう動いてくれるはず」と期待されることは協力に繋がりますし、部下から「上司だったらこう考えるはず」と予想できることは判断や行動の一助になります。

互いの考えが分からなければ、チームや組織がまとまって動くことはできません。互いを知ってこそ組織は団結し、その力を発揮できるようになります。

自分の考えを外に出して示すことで、周りを巻き込み、組織としての力を発揮することができるのです。

【最終目標を意識する】

煉獄さんは「鬼を倒す」、「弱者を守る」という使命を最期まで貫き通しました。

自分の責務を全うする。その一貫した態度に胸を打たれるのですが、大筋を曲げない一方で柔軟さを併せ持っていた点も印象的です。

「鬼を倒す」使命感から、最初は禰豆子を鬼と認識して敵対意識を出していましたが、無限列車での戦いの中で、禰豆子が傷つきながらも戦う様を見て鬼殺隊の一員として認めました。

これは禰豆子を最終目標である「倒すべき鬼」から、「鬼を倒すべく一緒に戦う仲間」と認識を改めたことで、受容する考えを示したわけです。

また、猗窩座(あかざ)との戦いにおける勝ち負けに対する考え方も印象的です。

「竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ」という言葉に象徴されるように、煉獄さんは自分の命より「弱者を守る」ことを優先しました。

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引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 8巻 第65話 P88

自分が犠牲となってでも目的を果たす。その自己犠牲の姿勢に涙する人も多くいました。

実際のビジネスシーンでも、自分が損をしても組織や他者を活かさなければいけない場面もあることでしょう。

その辛さを知っている人はより共感を覚えたシーンでもあるはずです。


大切なのは自分が果たすべき最終目標は何かを意識すること。

それを達成するために、どうすれば良いか。

大筋の考えは曲げない初志貫徹の意思を持ちながらも、

そこに至る過程では状況に合わせる柔軟さを意識したいところです。

【相手が欲してる言葉をかける】

劇中では煉獄さんの家族にもスポットライトが当たります。

母親は煉獄さんが幼いときに亡くなり、父親はそのショックもあり自暴自棄になってしまいます。

酒浸りの生活になってしまった父親の姿を見るのは、柱としてその後を継いだ煉獄さんにとってさぞ心苦しかったことでしょう。

幼少期は熱心に稽古をつけてくれて、本来なら柱になったことを一番喜んでくれたであろう父親。

しかし、無気力となってしまった父親はその報告を受けても「くだらん」と片付けてしまいます。

その直後、煉獄さんは弟、千寿郎と会話を交わします。

千寿郎も柱になることを目標とし、父親に認められることを望んでいましたが、一方で父親の反応を気にしていました。

そんな千寿郎に対し、煉獄さんは父親が喜んでくれなかったことを伝えます。

父親の態度は煉獄さん自身もショックだったはずですし、その心の傷は千寿郎以上に大きいものだったかもしれません。

しかし、そのような態度を表に出さず、むしろ悲しんでいる千寿郎を勇気づけます。

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引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 7巻 第55 P62

千寿郎にとって頑張る兄、自分を信じてくれる兄はどれほど心強い存在であったことでしょう。

そして悲しい思い出が多いであろう父親にも、「体を大切にして欲しい」と最期の言葉を残します。

日頃の態度から、自分への恨み言を遺していると思っていた父親自身も、その言葉に涙します。

自分の想いを傍らに置き、他者が前を向くために欲している言葉をかける煉獄さんの優しさは、多くの人の心に、記憶に刻まれました。


人は誰しも自分が可愛いものと考え、自分を優先しがちです。

だからこそ、周りの人をないがしろにしていないか注意し、いたわり、ねぎらう気持ちを忘れないようにしましょう。

【自分と違う選択を認める寛容さ】

父親を、兄である煉獄さんの後ろを追いかけていた弟・千寿郎は、炭治郎から煉獄さんの最期の言葉とその決意を聞き、剣士になることを諦めます。

いつの時代にも存在していた炎柱。

代々炎柱を輩出してきた煉獄家の継承が絶たれ、長い歴史に傷がつく。

その責任の重さを自覚しながらも、煉獄さんは千寿郎に「自分の心のまま、正しいと思う道を進むよう伝えて欲しい」と言葉を遺します。

剣士としての才能が開花しなかった千寿郎。

そのことを気にかけていたであろう煉獄さんは、自分の後を継がない選択肢を遺したのです。

その言葉を受け、継がない選択した千寿郎も「兄は許してくれる」と確信を持って言います。

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引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 8巻 第69話 P160

兄の背中を追い続け、その想い・考えを理解しているからこそ、自分の選択を認めてくれる寛容さを信じられたのです。


会社組織では、後輩や部下を指導する際には、自分と同じことができるようになることを求めがちです。

やり方に関しても違う形で進めることを認めず、まったく同じ方法でできるよう強制することもあるでしょう。

そのようなやり方で追い詰め続ければ、後輩や部下は閉塞感を感じてしまうことでしょう。

自分と違うやり方を認め、後進の成長を第一に意識して他のやり方はないか、別の成長の選択肢を示せないかを考えてみましょう。

【後輩をとことん信じる】

煉獄さんの最期の言葉は多くの人の印象に残ったはずです。

言葉の節々からその優しさを感じられますが、会ってからの時間も少ない炭治郎たちにもその気持ちが向けられます。

自分が死ぬことを気にしてはいけない。

柱として後輩の盾となるのは当然のこと。若い芽は摘ませない。

そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となる。

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引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 8巻 第66話 P96

「俺は信じる。君たちを信じる。」

自分が犠牲になっても後輩を信じる。

そのひたむきな姿勢に炭治郎たちも心を打たれ、涙し、鬼と戦う決意を新たにするのです。


他人を信じることは難しいことです。

ましてや、それが自分より力量の劣る部下や後輩であるなら、なおさらです。

それでも、これからの成長を期待して信じる。

信じることが、後輩の背中を押すことに繋がるのです。

難しいことだからこそ、意識して信じてみましょう。

【まとめ】


煉獄さんの生きざまから学べる、リーダーに求められる要素として

①自分自身の考えを持ち、表に出すこと


②最終目標を意識すること

③周りの人に前を向かせる心遣い

④自分と違う選択を認める寛容さ

⑤後輩をとことん信じること

が挙げられます。

煉獄さんのような熱いリーダーになれるよう、

心を燃やし、胸を張って頑張りましょう!!

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