中禅寺湖という休息地
緊急事態宣言が解除されて、すぐさま僕は有給を申請し、1泊2日の小旅行を家族と行ってきました。
在宅ワークでどこにも行けなかったストレスをここらで解消しようと思い、且つ都内ではなく、ちょっと離れた所にある「けっこう名前の知れてる名所(笑)」に行こうということで、中禅寺湖沿いのホテルを予約しました。
旅行を決めた時は、現地でやることをけっこう計画してました。
子供がまだ小さいので、色んなことを体験させて楽しい旅行しよう!と思ってました。
「日光猿軍団とか行ったら喜ぶかな?」
「日光東照宮の鳴き龍にビックリするかな?」
「中禅寺湖で雄大な景色を見ながらスワン漕いだら楽しいだろうな」
色々計画していたのですが、初日はまんまと雨にハマり、景色も台無し、気温もめっちゃ寒いし、かろうじて華厳の滝を見て、すぐホテルにチェックインして、ホテルのラウンジで卓球やらサッカーボードゲームをして終わりました。
翌日は天気にも恵まれ、いざアクティブに活動しようと息巻いてチェックアウトして、外出てみたのですが、そんなあくせくした気持ちが全て吹っ飛びました。
ただただ景色のすばらしさにその場に佇んでいたのです。
それは、以前の僕からしたら考えられない行動で、ちょっと病んでるのかな?と思うくらいでした。昔は、貧乏性と言っていいぐらい、何から何までそのご当地行事的なことをやらないと気が済まない性分でした。
ご当地グルメを食べ尽くす。
名産品を買う。
そこでしか出来ないイベントに参加する。
観光スポットは漏れなく行き、写真を撮って行ったという実績をつくる(笑)
でも、中禅寺湖はそんなせかせかした気持ちを静めてくれて、ただそこにいるだけで、貴重な経験ができているという何とも言えない空間に居座らせてくれたのです。
結局、計画していたアクティビティの半分もやらずにゆっくり時間をかけて中禅寺湖の畔で遊びました。
桟橋まで行って湖を眺める
湖の底を見て、魚が泳いでいるのをじっと見つめる
石を投げてぽちゃんという音を楽しむ
空に向かって子供を持ち上げ高い高いをする(笑)
なんちゅうー変わりようでしょう(笑)
それでも楽しめたのは、中禅寺湖という観光地の特殊性があると思います。
多分、コロナの影響で、それほど人がいなかったということもあるのかもしれませんが、まず観光地っぽくないのです。
やれ売店やらお土産屋さん等が立ち並ぶ観光地っぽいお店があまりなく、買わざるを得ない心境にかられることもないので、田舎のおじいちゃん家に泊まりに来た感覚に似ています。(ウチの親父は車で30分ぐらいですぐ行ける所に住んでいますが。。。)
また、中禅寺湖に来る人は大人な趣味を楽しみに来る人が多く、釣りや写真を撮りに来たり、登山(男体山)やツーリングをしに来る人がいたりして、思い思いの趣味を楽しんでいるように思います。
そういったちょっと落ち着いた環境が、のんびりとした空気感を作っているのかもしれません。
中禅寺湖に行くには清滝ICを降りて、ぐねぐね曲がるいろは坂を上ってやっとたどり着ける云わば僻地のような場所にあります。その為、コンビニもなく、病院もなく、若干の不便さを感じます。
ですが、その不便さの向こうにこういった休息地があって、普段感じられない安らぎを感じることが出来ました。
都内から2時間半で行ける距離。
観光地っぽくない観光地として今後も休みたいと思った時に行こうと思った旅行でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?