【エッセイ】マタニティマーク
不妊治療・流産を経験して、付けるか否か迷ったマタニティマーク。
妊娠初期など見た目から判断がつき難く、もし体調不良で倒れた場合に対応の仕方も異なるので妊婦だと一目で分かった方がいいかと思いつけることにした。
つけていることで嫌がらせをされたことはないが、
妊娠したことを自慢しているの!?
自分は幸せですってアピール!?
などなど、意見も目にする。
私自身も不妊治療をやっていてなかなか結果が出ずに"今月もダメか"と思っているときにマタニティマークを付けている人が目についてしまって余計に落ち込んでしまうことがあった。
不妊治療・流産を通して新しい命が宿ることは奇跡だとより感じるようになった。
ちょっとしたことでお腹の子の命に関わる事態も起こりうるので意思表示として付けることは必要なことだと思う。
(残念なことに付けていることで嫌がらせや嫌な思いをされたという人もいるようだが、、、)
マタニティマークを付けている人が妊娠しているのは事実で、電車内であれば席を譲ろうか・具合悪そうだったら声をかけた方がいいかという問題があるが、すれ違う程度であれば"妊婦さんなんだな"程度で特に配慮をする必要もない。
ただ何をされた訳でもなく付けている人を見て落ち込むのはストレスになるだけである。
私が至った結論として不妊治療中にマタニティマークを付けた人を目撃したら、『元気に産まれておいでね』と心の中で呪文のように唱えることにした。
自分のストレスを溜めない良い方法であった。
そうしているうちにマタニティマークを付けた人は過ぎ去っていき、他人の幸せを妬む自分も消え去った。
何より人を妬む気持ちはいざ自分がマタニティマークを付ける立場になったときに他の人を思って付けないべきか、妬んでいた私には付ける資格がないんじゃないかと呪いをかけることになる。
マタニティマークを付けて妬む人だけでなく、配慮してくださる人もいる。
もちろん配慮していただくのはその人の善意であり、自分を妊婦様だと思っている訳ではない。
ついつい考えがちになってしまうが、妊活中にストレスを溜めることはよくない。
なかなか考えを切り替えることは難しいかもしれないが、自分自身でストレスを増やさないためにもマタニティマークを付けた人を見かけたらやり過ごす方法を見つけてもらえればいいなと思った。
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