読書記録24


GWも過ぎだいぶ日常も落ち着いた為、読書時間が増えつつあります。
読みたいなぁと思っていた予定本も少しずつ消化出来て充実しているこの頃。

もう5月も半月過ぎますが、残り何冊読めるだろうか。


君の膵臓をたべたい/住野よるさん

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

ずっと気にはなっていたけれど、病気のお話という事で重たい内容なんだろうなぁとついつい躊躇してしまっていましたが、ようやく読むことが出来ました。

読んで良かった。
今こうして生きて本を読んで感想を綴れることがどれだけ尊いことかを知ります。

社会を遮断して生きてきた少年が病気で余命幾許も無い少女と時間を共にし、成長していく姿はまさに青春。

作中で少年が語る一文が心に残っているので書き記しておきます。

『言葉は往々にして発信した方ではなく、受信した方の感受性に意味の全てがゆだねられている。』

ペルソナ 脳に潜む闇/中野信子さん

人間関係が苦手だった私は、その原因を探ろうと、いつしか「脳」に興味を持つようになった――。

親との葛藤、少女時代の孤独、男社会の壁…人間の本質をやさしく見つめ続ける脳科学者が、激しくつづった思考の遍歴。著者初の自伝!

中野信子さんの著書を読むのは2冊目です。

本作には脳の構図やどんな働きがあるのかなどがサラリと書かれています。正直私には難しくてその部分は流し読みしてしまいました。

しかし過去の苦悩や辛い経験、コンプレックスなどが赤裸々に語られていて、こんな完璧そうな人にもこういった一面があるんだなぁと勝手ながら親近感が湧くと同時に皆同じなんだと安心もしました。

傑作はまだ/瀬尾まいこさん

引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。
戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに――。
孤独で世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、
“血のつながり"しかない二人は家族になれるのか? 大切な人に会いたくなる、最高のハートフルストーリー! 

まさしくハートフルストーリー。
瀬尾まいこさんの作品には人柄なのか文面一つ一つに優しさが滲み出ています。

世間知らずで天然で鈍感な父親と冷静で世話焼きな息子。息子と接することで常識や思いやり人との関わり方を学んでいく父親。
ちょっと(だいぶ?)ズレてる父親と冷静なツッコミを入れる息子の会話は読んでいて思わず笑い声を漏らしてしまうほど面白かったです。

読み終わった時、心が温まっていること間違いなし。

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