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映画を観てみたけど

最近、ひとに勧められて 映画を観ることがふえた

自分で選ぶと、にこにこしながら見れて
単純に 見た後にすっきりする
わかりやすい ストーリーが好きだから

でも、たまに

どっしりしたものを 観ると
しばらく こころが 消化不良をおこす


どう あつかっていいのか わからなくなる


でも、
人間的に 興味を持った人が
お勧めてくれた 映画だ


きっと、何か
その人の 琴線にふれるものが あったはず


どこの場面だろう
感情移入したのは、 どの登場人物?


相手が 何を こころに映して
どう かんじたのか  知りたくなるのだ


もし、ハッピーエンドがすきな 私が
素直に いい映画だったね って
言えなかった としても
しょうがない


体験や 記憶や むすびついた
感情・捉え方が ちがうから


何を思って、どう感じるたのか は
観る人しだいだ


「観てみたけど、
 映画のあいだ 苦しかったし
 荷が重く感じて 正直 しんどかったよ」 って

素直に話したら、
「だよね、そう言うと思った」って


その子は 言ったけど
わたしが 重く感じた 登場人物に


「似たこと 考える人が、
 他にもいるんだなって
 ちょっと 安心したんだよ」 って

私にとって、理解したいとおもう
彼女の あたまの中の 世界は
ちょと ややこしかった


たぶん、流されるし 弱いようでいて、
ラストに芯が強い所が すこし見えた
あの登場人物の事を いっている


ベストセラーで、たくさんのレビューがつくような
そんな 多くの人に 届くお話が 原作の映画


私には、正直 ちょっと荷が重かったのは

どっちを向いても みんなが
自分の価値観を 生きているけど
なぜか みんな しんどい世界を見ていたから


だれかにどっぷり って 訳じゃなく

巻き込まれる 現実と、
登場人物のこころ と 外界とのきしみ
映画の中の ストーリーの世界を みているようで、


なぜだか 
状況も性格も かなり ちがっているのに、

俳優さんの演じる それぞれの登場人物が、
過去の 私の記憶の世界を 一部 
生きている人 みたいに 思えてきたり


自分の 考え方の枠が 溶けていく感じ
この人の 目から見たら、世界は こう
あの人の 目から見たせかいは、 ああ


それぞれに、こだわり マイルールがある


でも、なんとなく
わたしたちが ある枠組みの中で
正しくあろう と 生きている事はわかった


誰かにとっての 正しいが
誰かにとっては、くるしい事や


誰かにとっての おもいやり(のつもりが)
誰かにとっては、苦しさだったり


誰かの 何気ない行動が
誰かを 追いつめていたり


ただ、胸の内を話したことが
だれかの 灯になったり


鍵と鍵穴は ふだん見えないのかも

じぶんが 一体なにを大事にしているのか
じぶんでも 本当は わかっていないのかも


世間の枠から離れた 一般的ではないとされる
事も、勇気だし 賭けだし その人なりの答えだし


どんだけ、わかってほしいって
ことばを尽くしてみても 

感覚がちがうから、わかれない事も あるし


色んな感情が それぞれの立ち位置で 
渦巻いている事


それを 人に話すこと さらけ出すことに
共感が 得られたり、理解が示される時
ばかりじゃなくって、
いつも ハッピーエンドとは ならない事


思った以上に、お互いの 距離があるんだなって
確認するだけになったり


もしかしたら、鍵と鍵穴みたいに
何かが 共通しているから なんとなく
通じた気になる事が あるのかもしれないけど


わかりあえる部分だけが、その人のすべてでは
ないように おもうし


一緒にいるからと 相手に求めても
相手がその鍵となるものを 持っていなければ
感覚を共有することは、ないのかもしれない


同じものをみても、ひびく部分がちがうように、
受け取る部分は 違っている


私たちが ひとりひとり持っている
枠のような物 こだわり 捉え方


そういうものが、共通している人と
出会えるのは きっと すばらしいだろう


でも、
ちがう視点を 持つ人達とも
そういうふうに 考えたんだねって

否定したりせず、違いをそのままに
話が聞けるように なれたらいいなあ

そのうえで、
わたしは こう思うんだって
しっかり 伝えられたらいい


なんとなく、そう思ったよ


いつか みたい 世界だなあ

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