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ちょいと、小骨がささっただけさ


ごめん、今日は ちょっと
いい気分では、ないんだ。

朝なのに? / そうだよ。
何があった? / いや、例のやつ。

例のやつ? / きのうの事さ。

ああ、アレか!

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唐突に、わたしの「穏やかな時間」が
とぎれたのは、
 ある  おばさまの言葉だった
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「ひーさん、お子さんは?
「いえ、いないんですよ」

じゃあ、ご結婚は?
「・・・・・」

じゃあ、どうして非正規なの?
「(絶句)!」


「・・・・あの、
 そういうの 『しんどい』んで

 (聞くの) やめてもらって、いいですか?


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なんだろうな、
無邪気な おばさまとの会話

今までに(きっと、おたがいに)
たぶん、何十回となく くり返した事


そのたびに、
胸が きゅっとなって 苦しくなる


口の中が にがくなって
ことばが つなげなくなる


わたしは、それを 
「おばさまハラスメント」と命名した



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うん。
人には、いっちゃあ いけない事がある
人には、聞かれたくない 事がある

それ、
たのむから

わかってくれよ

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たぶん、
そーゆー人は 多い。

しらない間に、「ハラスメント」しちゃう人の事
それを、「無防備に」受けちゃう人の事


ある人にとっては、「普通の質問」でも
こっちにとっては「攻撃」に近い


べつに、怒りゃ しないけど

「はー-----。」と 
長ーい ためいきを つきたくなる。

 またか。


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女の人は、「じぶんと同じ」を好む らしい。

なにかしらの、「共通項」が あると
仲良くなれると おもっているのか

無邪気に、 とても無邪気に ことばを放つ


ただ、
「わたしと おなじね~」って 言いたくて


ただ、
人との距離を 縮めたいが ために


ただ、
じぶんが 「安心」したくって


ただ、
じぶんが「正しい」って
思いたくって

(それを、ほかのだれかに 認めてほしがる)


ああ、
わたしも、そんな 女だ


『一緒ですねー、、、(ふぅ)』


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じつは この会話の時、

わたしは、「うまれて初めて」
人に 文句を言った

やめてくれ! って
そういう 距離感はしんどい って

そして、
ふと、思い出した


わたし、なんで 今まで人に NOって
言ってこなかったんだろう

どうして、
そうすることを 避けていたんだろう


そして、気がつく


・母親に対して、そうだった って
・父親に対して、そうだった って
・じぶんを傷つけた 相手に対して、も。


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いつも だったら、
引きずって いたんだ。

そう 言われたことを。

言い返せなくって、言葉につまって
言い返せない エネルギーを 内にためてた


いつも だったら、
ずっと、考え続けていたんだ。

こころの中に しまいこんで。


その ことばに
「傷ついた」って事に、ふたをして。



でも、昨日は 穏やかだった


おばさまも、もう それ以上は 
何も 言ってこなかった。

『きずつけて、ごめんなさいね』 って
それくらいは、言ってほしかった けど



タイミング的に、職場の休憩室に ふたりだったけど

その後は、
おたがいのテリトリーを守って   無言ですごした

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ちょっとは、 もやもやした

でも、

帰り道には、「晴れやか」だった


いつも みたいに、
余韻をひかずに、すんだから。

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きっと、noteさんの おかげ
ちゃんと じぶんの言葉を つむぐ事ができる


きっと、身近な人には「逆に」話せないけど、

わたしを 知らない
これから 会う事も ないだろう

どこかの だれかに 

こころの内を きいてもらっている からだ


どこかの だれかに ことばを放ってるようで
ほんとうは、自分自身に 放っている


「お疲れ様」 って
「よく やったね」 って


今日も、読んでくれて ありがとう












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