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【感想】機動戦士ガンダムSEED FREEDOMについて語らせてください。

はじめに


こんばんは。Kimです。

完全にスイッチが入りました。明日の仕事なんか知らねぇよ。
ついにこの時が来ました。満足いくまで語らせてください。


私にとって「機動戦士ガンダムSEED」とは


まず、私にとって「機動戦士ガンダムSEED」とはどういう存在なのか語らせていただきます。

・薔薇色になるはずだった大学生活


私がこの作品に出会ったのは約4年前。
その時は新型コロナウイルス感染症が感染拡大し始める頃でした。

大学受験を失敗し、1年間の浪人を経ての待ちに待った大学生活_____
という時にコロナウイルスにやられました。

遊びに行きたくても外出することができず、大学の授業は全てオンライン。
サークルにも入れず、人と会うことがないので友達もできるわけがなく、
やたらと広く感じる部屋で孤独に暮らしていました。

・「舞い降りた」剣


そんな時に出会ったのがガンダムSEEDでした。
きっかけは中学からの友人でした。

当時コードギアスを見たことでロボットアニメに興味を示し始めており、
ロボットアニメの中でもダントツで有名な「ガンダム」は、特に興味がありました。

そして初めて見たのがSEED…ではなく00だったのですが、これで
「ガンダムはストーリーが面白い」という確信を得ました。
当時MSにはあまり興味はありませんでしたが、本当に面白かった。

その話を友人にしたら、その友人がガンダムについて本当に博識で、
当時やっていたバトルスピリッツのガンダムコラボデッキで遊びながら
ガンダムってどんなものか半日くらい語ってもらいました。

その中でも友人はガンダムSEEDが1番好きで、SEEDデッキを触りながら
SEEDについても少し話をしてくれました。

当時はSEEDの人気度もストーリーも知らなかったので、
本当に面白いのかなと少し疑いつつも、外出自粛で暇だったので
少しずつ見ていました。そしたら出会いました。

「舞い降りる剣」に。

その前からSEEDは面白かったのですが、やはり前半はキラもアスランも
悩み苦しむ時期だったので、見てるこちらも苦しかった。
ずっと彼らが報われることを願って見ていました。

来る35話。あの時の事は鮮明に覚えています。
宇宙から助けに来るフリーダムガンダムと、
思いと願いを力に変えた必殺技「ハイマットフルバースト」。
(能力的にも性格的のも)キラだからこそ成しえた技だと思い、
鳥肌ビンビンに立たせながら感動していました。

その後のアスラン登場もよかったし、最後のムウさんのシーンは
顔ぐしゃぐしゃにして泣いてました。

・ガンダムは「英雄(ヒーロー)」


この時に感じたもう一つの思いがあります。それが

「ガンダムは、ウルトラマンなんだ」

なんのこっちゃって話だと思うので、説明します。
僕の幼少期からの夢は、「ウルトラマン」です。
20年経った今でもその思いは変わっておりません。
大の大人とは思えないとっても幼稚な夢です。
そのくらい強い憧れを抱いております。

それがなぜかというと、ウルトラマンという存在は

「見返りを求めず、大切な人達を守るために、自分の身を
犠牲にしてまでも戦う『巨大な』正義のヒーロー」

だからです。

彼らは、人間達と比べてとても巨大です。
闘う怪獣も、当然人間達と比べるととても巨大です。
人間達では歯が立ちません。立つわけありません。

「自分にしか守れないから」
「でも自分にとって大切な人を守りたいから」
「罪のない人達を犠牲にしたくないから」
ウルトラマンは戦うのです。

どうでしょう。ここだけ読んだら、どっかの主人公と似てませんか?
最初は偶然かなと思ったんですよ。
・巨大なロボット同士が戦う
・MAという怪獣のようなロボがいる
・主役機の必殺技が「光線技」
・毎度お馴染みのバンクがある

ただ、BGMをよく聴いてたらSEEDのBGM作曲者、
ウルトラマンガイアのBGM作曲してる人やんけ!
おまけにバディもので、最初は敵だったが途中から共に戦う激アツ展開。
監督…確信犯ですね?残念ながら俺には分かりますよ。

・ガンダム沼にハマってしまったワイ


こうして私はガンダム沼にハマってしまいました。
自粛中はあらゆる手を使ってほとんどのガンダム作品を見ました。
中でもエクバというゲームには、良い意味で人生を狂わされました。

コロナ自粛による大学生活は決して良いものではありませんでしたが、
友人と、コロナと、大好きなウルトラマンが重なり合い、この作品に出会う
ことができました。紹介してくれた友人には感謝してもしきれません。


「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」について


・監督ってもしかして…


それでは、SEED FREEDOMについて語ります。
まずはじめに監督に言いたいことを一つ。

「ウルトラマンガイア好きすぎません?」

あのですね。この作品ガンダムSEEDなんですよ。
なんでMSが「フォトンエッジ」使ってるんですか?

フォトンエッジと思しきもの(インフィニットジャスティス弐式)
本家フォトンエッジ(ウルトラマンガイア)

しかも敵は戦隊ヒーローだし。ビーム効かない装甲持ってるし。
敵のどっかに仮面ライダー要素あったかな?と探してしまった。
ウルトラシリーズでは定石なんですよ(内海並感)
ラスボスは「ニセストライクフリーダム」だし。ミーモスかな?

などなど…SEEDからの伝統含め、ほぼウルトラマンなんすよね。
そういった監督のオタクな部分を改めて感じることができて、
個人的にはとても嬉しかったです。

・映画とは映画館で見るもの


昨今、サブスクなどの動画配信サービスが充実化したことにより、
映画も「サブスクに入ってから見る」など、わざわざ映画館へ見に行く
という人も少なくなってきております。

しかし、この映画は「映画は映画館で見るもの」と思わせてくれました。

「そんなのオタクが好きな作品見た後よく言う話じゃん」

そう言われるかもしれませんが、少なくとも私はこの作品に「映画館で見るからこそ味わえる特別感」があったように感じました。

個人的に考える映画館で映画を見る価値とは、

  • 大迫力のスクリーン

  • 360度全ての方向から聞こえる大音響

  • 不特定多数の他の視聴者と同じ時間を共有できる

だと思っているのですが、本作品はこれを最大限に活かした
作品だったと思っています。

opが流れるところでSEやキャラクターの声などが全く聞こえなくなり、
曲だけが流れる空間に包まれることで一気に引き込まれ、
大迫力の戦闘シーンを楽しみ、ズゴックに笑い、アスカガで泣き、
ラクスの言葉で泣き、最後の戦闘シーンを見届け、
ラクスの最後の語りを聞いてスタッフロールとなり、
暗闇に包まれながらedを聴いているあの瞬間は満たされていました。

なんというか、構成や演出がプロのものだと感じました。
別にその道のプロではないので上手くは言えないのですが、
正直「これは家で見てもいいよな」となるものとか、
「家で見ても面白い作品」というのは「作品」としては正解ですが、
「劇場作品」としては失敗だと思っていて、
SEED FREEDOMは劇場でしか見れない、劇場で見るからこそ面白い
作品なんじゃないかなと思いました。個人的な意見ですが。

・愛の物語 ~亡き両角さんの思い~


SEED FREEDOM上映開始から数か月後、某N〇Kで放送していたとある
ドキュメンタリー番組を見ました。

そこでは、福田監督と、亡き両角さんのことについて話していました。
元々ガンダムSEEDは、当時起きた悲惨な事故「9.11 同時多発テロ」
により、戦争を取り扱うガンダム作品はやらないつもりだったらしいです。

しかし、福田監督は「こんな時代だからこそ取り扱わなくてはならないんじゃないか」、「子供たちに戦争の悲惨さを伝えなければならないのではないか」と考え、福田監督はガンダムSEEDを作ろうと思ったそうです。

題材は「人種差別による戦争」…未だ答えを出せていない問題ですが、
福田監督はあえてここも作品内で答えを出さず、「個人個人でいろんな考えを持ってほしい」と話していた。

両角さんも途中から脚本で参加されました。
脚本なんか作ったことないど素人だったそうですが、日ごろから思っている
両角さんの純粋な思い、願い、それらがキャラクターとストーリーを
形作ったのだと思っています。

そして、両角さんの遺作でもあるSEED FREEDOM。
両角さんが亡くなる前、彼女が混迷極めるSEED世界を、
そしてこの現代社会を救うものは何なのか、この作品で伝えてくれました。

それが本作のテーマである「愛」だったのでした。

劇中のラクスの台詞である

「必要だから愛しているのではありません。
愛しているから必要なのです!」

「人は必要から生まれるのではありません。
『愛』から生まれるのです!」

私はこの言葉がラクスの言葉であると同時に、両角さんの
最後に伝えたかった思いのように感じました。

SEED世界で正解に最も近いと考えられていた「デスティニープラン」。
DESTINYの時からキャラクターも、私のような視聴者も、否定しながら
これが正解なのではないかと内心思っていたと思います。

しかし、それではいけないのです。
人は、生きています。
人は、自由です。
誰かに人生を決められたり、縛られたりするのは、生きているとは言わないのです。人の人生を決める権利なんて誰にもできないのです。

ファフナーで学びました。人の存在を感じられるのはまた人です。
誰かがいないと人は存在しえない。
その誰とかは、何をもって得られるのか。
こんな大変な時代を生き抜くためには何が必要なのか。
その答えが、「愛」なのだと、教えてくれました。

愛しているから、生きられる。
愛しているから、戦える。
愛しているから、分かりあえる。
綺麗事のようですが、脚本を書いたことのない両角さんだからこそ、
こういった思いや願いを書けたんじゃないかなと思っています。

おわりに


ここまで読んでいただきありがとうございました。
細かいことを言えばまだまだ語りたいことはたくさんありますが、
私がガンダムSEEDをなぜここまで好きになったのか。
SEED FREEDOMとは私的にどんなさくひんだったのか
そんなようなことがざっくり伝わればいいかなと思っております。

気づいたら4000文字越えちゃったよ…
いつの間にか2時半とかだし。絶対寝坊するわ。
まぁいいか。明日の自分に任せます。

ということで、長文大変失礼致しました。
また気が向いたらこういったものを書いていきたいと思います。

それでは。おやすみなさい。


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