年上!

 年長者には敬語を使うべき、という謎ルールがずーっと流行っているらしい。

 年長者は長く生きている分、物知りで、経験豊富で、敬えるんだとか。じゃあ長く生きてるくせに無知で薄っぺらな人は見下していいってことだよな。
 逆に、自分より幼いのに、自分より物知りで経験豊富な人には敬語を使うべきだ。

 しかし、どうやってそのような相手の内面を知れるのだろうか?大抵の場合、真に相手が自分を上回るかわからない。そもそも自分の実力すら完璧に完全に把握できないのだから。

 なら私は、お互いに人間であると言うだけで敬うべきだと思う。人間の内面は宇宙のようで未知に溢れている。その未知に敬意を払うこと、可能性に期待すること、それを相互に行うことは理に適っているし対人関係が少し暖かくなると思う。

 私が年上にたまに敬語を使わないのは、冗談もあるが、このような思想の表明と間違ったルールへの反抗なのだ。

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