言えない、できない

昨日このツイートを見て、「行きたい」と思った。リツイートして、「絶対行く!」とツイートしようとした。

が、どちらもできなかった。新型コロナウイルスの感染拡大の話題が世の中の関心を一身に集めている中で、記録会やるよ!とツイートしているだけでnot 関係者の観戦は控えてほしいと考えていたとしたら拡散するのは躊躇われるし、どこかへ行きたいと言うのは不謹慎のような気もしたからだ。

でも行きたい。本当は東京マラソンだって、何箇所か巡って沿道で観戦したいし、月末にあるであろう日体大記録会も、スケジュールが何とかなるなら平国大記録会だって見に行きたい。関係ないけど温泉も行きたい。実のところ、私はあまりコロナウイルスを怖いと思っていないので、基本的に平時と同じ生活を送ることに何の抵抗もない。体調が優れなければ外出は控えるが、そうでなければ行きたいところへは行きたいのだ(マスクをして、手洗いうがいを徹底した上で)。

しかし、「不要不急の外出は控えろ」「沿道での観戦自粛」といった曖昧な言葉が、やんわりと私の思考と行動を阻害する。「不要不急の外出」って何?「観戦自粛」の効力ってどの程度なの?何もかもが曖昧で困惑する。

社会の風潮的に「〜したい」と希望をツイートすることさえ躊躇われ、「自粛」という都合のいい言葉で行動を制限されるのは、何て窮屈なんだろうか。もう我慢できないので言ってしまうけど、私はこのnoteに書いた観戦予定の大会は、中止/観戦禁止にならない限りすべて観に行く予定だ(もちろん、観戦禁止なら禁止で仕方ない。それで選手や市民ランナーが待ち望んでいた大会が開けるのであれば、「観戦禁止」にしてくれてまったく構わない)。

大会や記録会に行く!と何の躊躇いもなくツイートできて、出かける計画を立てられて、その大会や記録会が予定通り開催されて、観戦できるというのは何て幸せなことなんだろう。対新型コロナウイルスの前線に立つ医療従事者の方や行政府の方が必死になって対応していることは分かってはいる。が、それでも、早く「当たり前」の日常が戻ってくることを願わずにはいられない。

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本文にて「中止/観戦禁止にならない限りすべて観に行く」と書いたが、東京マラソンの観戦には行かない。「一般ランナーのレース取り止め」という苦渋の決断をしてでも、感染拡大を防ごうとした姿勢を尊重したいから。レース当日はテレビの前で熱くツイート実況をする予定だ。

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