移民政策はマイナス
ここは、リバプール。
ジョン「やあ、ポール。ハーバード大学のジョージ・ボーハス教授の報告は読んだか?」
ポール「そんなモノ、読む暇なんて無いよ。」
ジョン「そうか・・・。残念だ・・・。」
ポール「何が、そんなに残念なのさ?」
ジョン「いいか、よく聞け。ボーハス教授は、移民の経済効果について調査していたんだ。何年ものデータを集計したわけだな・・・。」
ポール「その結果、どうなったの?」
ジョン「2015年の段階で、アメリカの移民は、人口の16%。それによる、GDP(国内総生産)の押し上げ効果が、12%だった。」
ポール「12%も上昇したって事? いいじゃないか。」
ジョン「問題は、ここからだ。移民労働者の賃金やら、何やらを引いていくと、本当の意味での経済効果は、たったの・・・0.3%だったんだ。」
ポール「えっ? それだけ?」
ジョン「それだけじゃないぜ。警察や治安維持といった公的サービスなどの経済負担を考えると・・・。」
ポール「か・・・考えると?」
ジョン「アメリカ経済にとって、移民がもたらす経済効果は、マイナスなんだとさ・・・。」
ポール「そ・・・そんな・・・。」
ジョン「それだけじゃないぜ。移民が入る事によって、アメリカ国民の賃金は、5%減ったそうだ。」
ポール「全然、良くないって事じゃないか!」
ジョン「良い面も有るぜ。移民が入る事によって、企業の利益は、12%増えてるんだ。」
ポール「ジョン? それは、良いって言わないよ。」
ジョン「分かってるさ。俺流の皮肉ってヤツだよ。」
ポール「イギリスにも、アメリカほどじゃないけど、移民労働者がいるよね? って事は、イギリスも、マイナスって事なのかな?」
ジョン「さあ、どうだろうな・・・。だが、公的サービスが多い国で有れば有るほど、負担が大きくなりそうだな。」
ポール「マイナスの度合いが大きくなるって事だね。」
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