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味噌の話

みなさん、味噌(みそ)は知ってますよね?

では、味噌はいつから存在するか・・・

それは知ってますか?

答えは・・・わかりません。

分かっていることは、奈良時代には存在していたということ。

木簡に記されています。

各地の人々が「味噌」を都に納品(納税)してたんですね。

そこに付けられた品名表示札の木簡が発掘されているんです。

ただ文字が違います。

「未醤」と書かれています。

こう書いて「みしょう」と読みます。

意味としては「未だ醤ではない」「醤、未満」

こんな感じですかね。

では、醤とは何なのか?

これは醤油(しょうゆ)のことではありません。

現在のものでいうと、二種類の醤が有名ですね。

中華料理に使われる「豆板醤(とうばんじゃん)」

朝鮮料理で使われる「コチュジャン」

固形物が残っているイメージの調味料です。

ドロッとしていて「わさび」や「柚子胡椒」のような感じのやつです。

醤には未だ届かない調味料・・・それが味噌の語源なんです。

ただ当初は調味料ではありませんでした。

味噌そのものが食品だったんですね。

ちょっと口に含んで、御飯をかきこむイメージです。

でも、よく見れば、醤っぽい雰囲気もあるよね。

ということで、御先祖様は、いろいろなものに味噌をつけ始めました。

つけて食べる。

つけて焼いて食べる。

いろんなバリエーションが誕生していきます。

そして、鎌倉時代に湯をかけるという発明が成されます。

そうです。

みそ汁の誕生です。

みそ汁が誕生したことで、味噌は更に調味料として扱われていきます。

おにぎりに味噌塗っちゃったり・・・。

焼きみそにして、陣中食にしたり・・・。

挙句の果てには、芋のつるを味噌と煮て、乾燥させることまで・・・。

この芋のつるは、戦国時代に食べられていた陣中食です。

乾燥した芋のつるを陣笠に入れ、湯を注いで食べます。

具入りのインスタントみそ汁になるわけです。

こうして味噌は、日本人の生活に無くてはならないものになりました。

江戸時代にも、みそ(汁)は重宝されました。

江戸は地方からやってくる武士や、都市開発でやってきた大工さんなど、男ばかりの町です。

仕事が忙しい上に、料理を作るなんて、面倒くさい。

そこで湯をかけるだけで食べられる、味噌が重宝されたんです。

更に行商人が、刻んだ野菜を売ってくれていました。

更には納豆も売ってくれていました。

江戸の男たち(ほとんど独身者)は、納豆と野菜と味噌をぶっこんで、湯をかけて、御飯と一緒に食べていたんですね。

納豆汁が大流行。

そんなこんなで、御飯とみそ汁は、セットと見られるようになりました。

日本のソウルフードと言っても過言ではないと思うんですが、どうでしょう?



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