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食育について~子育ての基本~

きくよしの論文  2005年(平成17年)2月16日  菊池嘉雄71歳


1 食育の大切さ
①  食育とは「食で育てる」「食で育つ」。何が育つ「体が育つ」「心 が育つ」 → 立派な体と立派な心。
②  犬は食物を与えてくれる人を主人と思いこみ生涯離れずに暮らす。人 間 も食物の確保から親が始まる。
③  永平寺の坊さんの修行では食育も重視→立派な体と立派な心→人間として立派になるのが目標。
④  国も食育の推進を始めた。理由、若者の貧血や生活習慣病、そして心 の 乱れ。アメリカと同じ。

2 現代の食事風景
①  個食  (好きなものを別々に食べる、別食とも言う)…昔はあり得なかった。
②  孤食  (ひとりで食べる、家族の生活時間が別々なため)…昔は食事は全員揃って食べるものだつた。
③  固食  (好きな決まったものしか食べない、偏食よりもっと狭い)…昔も いたかもしれない。
④  テレビ食  (テレビを見ながら食べる)…テレビが各家庭に普及したのは約40年前。
⑤  チン食  (レトルト食品を電子レンジで温める時のチン)…最近、レトルト食品は急増した。
⑥  カップ食  (カップにお湯を注ぐだけで食べられもの)…非常食や臨時食には便利。
⑦  中食  (できあいの惣菜を買って帰り、家で食べること)…最近増えている。

3   現代の食事または食べ物の弊害
①  ファストフード・スナック菓子・糖分の多食→カルシュウーム欠乏や低血糖→異常行動やキレやすさ。
②  軟食・流動食の増加と繊維質の不足→噛まない→脳の刺激不足。噛まない→唾液不足。 
③  食事マナーの欠如  (音の立て方、会話の仕方、箸を付ける順序などマイペ  ース)
④  家族関係の希薄化 (わずかな食べ物を分け合い譲り合って食べる家族には家族愛が見られる)

4 食の三原則 (大脳生理学者の 大島 清  の提唱 )
①「旬のものを」「よく噛んで」「みんなと一緒に楽しく」食べる。
②  噛むことの効用  (唾液の分泌促進、顎の運動が脳に良い、満腹中枢が働き過食防止)。
③  唾液の効用  (消化吸収促進、情緒安定、視力向上、脳の活性化、ガン予防、ボケ防止、糖尿病予防)。

5 いい食物  (健康食・健脳食)  のおぼえかた「マゴタチワヤサシイ」
マ 大豆、大豆製品
ゴ ゴマ、松の実、木の実
タ 卵
チ 牛乳、乳製品
ワ ワカメなど海藻類
ヤ 野菜
サ 魚または肉
シ シイタケなどキノコ類
イ イモ類
 これらの食べ物は繊維が多くゆっくり消化。必要な栄養素やビタミン、ミネラル豊富。これらの食品を平均して3日間ぐらいですべてとれるようにする。かっては「1日30品目以上とるよう」指導されていたが、平成12年度に新しくなった指導指針では「多様な食品を組み合わせるように」と表現が変わった。その具体案として、栄養改善普及会会長近藤とし子氏が「マゴタチワヤサシイ」の9品目に分ける方法を提案した。

6 参考にした主な図書
 ①  食原性症候群~食事できまる体と心~ 大沢 博著 ブレーン出版 1989年 (平成元年) 版
②  非行は食べ物が原因だった 菅原明子著 講談社文庫 1985年 (昭和60 年) 版
③  校内暴力、家庭内暴力は食事で治せる 飯野節夫著 1982年 (昭和57年) 版
 ④  カルシュウーム欠乏症~砂糖の副作用~ 田村豊幸著 芽ばえ社  1987 年 (昭和62年) 版
 ⑤  砂糖病 ウイリアム・ダフティ著 日貿出版 1982年 (昭和57年) 版
 

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